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引っ越し先に荷物が来ない…。無職になった父の言動に呆れた息子

引っ越し先にトラックが来ない…。父がしでかした秘策とは!?

 安本さんは、引っ越しまであと数週間しかない中、残った荷物をどうするか悩んだ。 「ストレージを借りるのももったいないので、必要なものだけ今の住まいに送った後は、とりあえず父の新しい引っ越し先に荷物を置いてもらうことにしました」  前日から実家に泊りがけで、荷造りをしたという。 「実家はだいたい50平米。父の引っ越し先は2Kの団地。荷物が入り切るか心配だったのですが、すでにかなりの数の段ボールが積み上げられていました。なぜか父が勤めていたメーカーの名前が入った段ボールがいくつも置いてあったので、その段ボールをそのまま使う羽目に」  引っ越し当日、安本さんは搬出の際に立ち会う予定だったが、父から「先に新居に行ってくれ」と懇願された。 「なぜだかわからないのですが、『先に行ってくれ』の一点張り。引っ越し先には荷物が届いていないので、何もすることはなく中に入っていました」  引っ越し先は、元の実家からは車で40分ほどの距離。しかし、1時間ほど経っても引っ越し会社の車が来なかった。 荷物 「冬だったのに家電が届かないので、家の中でひたすら小さくうずくまっていました。お腹もすいてきたし、なかなか来ないので父に電話をすると『今、トラブル』と一言。電話を切ろうとしたので怒って事情を聴きだすと、どうやら引っ越し代をケチった父が単身パックで申し込み、荷物の量を事前チェックしに来なかった引っ越し会社との間でトラブルが発生したようなのです」  電話だけで見積もりをする場合によく起きるトラブルだが、大抵の場合、追加料金を支払うことで丸く収まるものだが…。 「父は『独り身になってしまい、誰も手伝ってくれず大変』など言って、引っ越し料金も割り引いてもらったらしいんです。これには呆れましたよ」
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父の悲惨な現在…
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出版社やWeb媒体の編集者を経て、フリーライターに。趣味はプロレス観戦。ライブハウスに通い続けて四半世紀以上。家族で音楽フェスに行くのが幸せ。X(旧Twitter):@rizeneration

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