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住人に自分宛の郵便物を転送させるマンション大家。その魂胆は…?

 数年前に事務所兼住宅として、都内にあるマンションを借りた里香さん(仮名・34歳)。家賃は20万円弱と決して安くは無かったが、仕事のモチベーションアップの為に契約することを決意したそうだ。  新築で綺麗なマンション。「いい家だったし、引っ越してからは毎日が楽しくなりましたね。でも……」

なぜか大家宛の郵便物が届く

「一つだけ困ったことがあって…。何故だか大家宛の郵便物が届くんです」
郵便物

写真はイメージです、以下同じ

 里香さんによると、ダイレクトメールから重要書類まで、ありとあらゆる郵便物が届いたんだとか。大家が男性だったこともあり、時には男性向けサービスのダイレクトメールもあったとのこと。 「精力剤とか…。一人暮らしだったので気持ち悪さもありました」  どうしていいものか分からず、里香さんの自宅には郵送物が溜まっていく一方。毎日のように届くため、不動産屋へ相談することにした。しかし、返ってきた答えは意外なものだった。 「“レターパックを渡すので、転送してください”っていわれたんです。聞いた瞬間、面倒だなーって思いましたよ」  翌日、里香さんの元には大量のレターパックが届けられた。  最初のうちは言われるがまま転送していたのだが、次第に“何で私がやらなくちゃいけないの”という気分に。仕事が忙しかったこともあり、大家宛の郵便物を溜め込んでしまうことも多々。時には、不動産屋から“早く転送してください”との催促もあったそうだ。 書類 特に重要書類と思われるものに関しては、最速で送るよういわれていたとのこと。 「そんなのこちらで判断できませんし…」当時のことを語りながら嘆く里香さん。

不動産屋から言われた衝撃の言葉

 里香さん自身、イライラが募り始めていた時、不動産屋から耳を疑いたくなるようなことを言われてしまう。 「“もし郵便物を捨ててしまったら処罰の対象ですからね。きちんとお願いします”と言われたんです。こんな話、入居時には聞いていませんでしたし…。何故私が怒られる形になったのか良く分かりません」  不動産屋の対応には理不尽さを感じていたものの、すぐに引っ越すことも出来ず…。3年ほど郵便物の転送を続けた里香さんだった。現在はマンションを離れており、この面倒な作業からは解放されている。
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大家はローンの悪用をしていた?
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