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タクシードライバーは乗客のプライバシーをどう扱っている?

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写真はイメージです(以下同)

タクシードライバーとは、石ころである

 タクシードライバーは、いわば石ころである。  何を言われても、どんな暴言を吐かれようとも黙ってやり過ごすしかない。野球の審判と一緒で打球が当たっても常にインプレーの痛い存在でもある。タクシードライバーは、人によっては、あるにはあるがどうでもいい存在。いないものだと認識され、カップルは人目も憚らすにチュッチュッ、イチャイチャし、酔っ払いは会社の人事評価を気にすることなく平気で絡らんでくる。だから、人は見ず知らずのどうでもいい人が運転しているタクシーに気軽に乗れるというのもあるが……。  そこで気になるのが、何でもインプレーの世界である車内でのドライバーは、乗客のプライバシーどのように扱っているであろうか。  車内での出来事は、仕事終わりの仲間内での軽く一杯のときに酒の肴となるが、それ以上に発展することはない。個人を特定するに至らないことは、よくTwitterなどのSNSであげられているが、プライバシー権を侵害するようなことはない。  しかし、個人情報となるとそうは言っていられない。もちろん会社などで乗客に関する個人情報などの守秘義務は指導され罰則などを定めている会社もあるが、どの世界、会社にも困った人はいるものである。人によってはその見ず知らずの石ころに躓くこともある。
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ドライバーが知り得る情報とは
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物流ライター。ライター業の傍らタクシードライバーとして東京23区内を走り回り、さまざまな人との出会いの中から、世の中の動向や世間のつぶやきなど情報収集し発信する。また、最大手宅配会社に長年宅配ドライバーとして勤務した経験とネットワークを活かし、大手経済誌のWEB版などで宅配関連の記事も執筆する。タクシー・宅配業界の現場視点から、「物」・「人」・「運ぶ」・「届ける」をそれぞれハード(荷物・人)だけではなく、ソフト(心と気持ち)の面を中心に記事を執筆中。ブログ「吾は巷のインタビュアー!」

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