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タクシードライバーは乗客のプライバシーをどう扱っている?

ドライバーが知り得る情報とは

タクシー 記憶に残っている人もいると思うが、2年前に女優の菊池桃子さんにストーカー行為をしたとして、元タクシードライバーがストーカー規制法違反の疑いで逮捕されるという事件があった。元タクシードライバーとはいえ、菊池桃子さんの住所などの個人情報を知り得たのは、タクシードライバーとして働いていた時期である。  タクシードライバーは、一般の人には知り得ない情報を得るのも確かだ。芸能人やスポーツ選手、文化人などの有名人をよく乗せることがあるが、ほとんどがタクシードライバー同士の自慢話程度で終わる。特にこのような人達の情報は緘口令が敷かれており、菊池桃子さんの件は例外中の例外だ。でも、一度でもこのようなことがあると世間は不安になる。  タクシードライバーは、一体どんな個人情報を知り得るのか。まずは送り先の住所。タクシーを乗るからには目的地に行く用があるから利用する。目的地を告げなければタクシーは走らない。その目的地は、会社であり病院であり自宅でもある。  また、乗客との会話などで「あそこの人は心臓が悪いから大学病院に行っている」「ここの娘は吉原に勤めている」など理由まで知り得ることがある。そして、氏名。手をあげてタクシーを捕まえる人は乗る時にわざわざ名乗らないが、迎車などでタクシーを呼ぶ際には氏名が必要となる。  氏名を確認しないと違う乗客を乗せクレームになることがあり、それを避けるためにも迎車の際は氏名と迎え先住所は必須事項である。また、乗客同士の会話からも個人情報を知り得ることがある。  本来は、このような個人情報を営業ツールとし上手く活用すべきであるが、違う使い方をする輩がいるから問題になるのだ。
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プライバシーを守る防衛策
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