更新日:2021年01月27日 21:26
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「課金ゲーム化」する東大受験。学歴は結局、資金力でほぼ決まる

〇名門進学塾に通えるか否で早くも明暗

〈中学校:基本費用300万円+70万~120万円〉  厳しい受験の冬を乗り越えて、ついに志望していた有名難関中高一貫中学に入学することができたとしましょう。ここでは開成中学に入ることができたとします。  まず、開成中学は私立校です。公立だと中学校は義務教育課程なので授業料はかかりませんが、私立中学校の場合には個別の授業料が学費としてかかります。  学費は学校ごとによりけりですが、開成中学の場合だと、入学金や授業料、父母の会会費などを諸々併せて初年度は120万円ほど、2年目以降は約75万円+学級費を支払うこととなります。すべてあわせておおよそ270万円+学級費というところでしょう。3年間の交通費や模試の費用、部活に入る場合は部費などをあせれば300万円まで達します。 東大受験 これに追加で塾に通う必要が出てきます。もっともポピュラーな選択肢として、鉄緑会という超名門の進学塾があります。ここは開成高校などの一部超名門中学校からの学生しか受け入れておらず、入塾時点で選ばれし者か否かが決められているような、まさにエリートのための塾です。  鉄緑会の学費は、週に2回選抜クラスに通うとして、年間40万円程度です。ですから、3年間合計して120万円ほどかかることになります。なお、選抜ではないクラスの場合はグッと下がって75万円程度で通えます。ただし、言うまでもありませんが、学費が安いからといって選抜クラスを避けるような生徒はこの塾には存在しません。

〇2年生から塾関連費用が大きく跳ね上がる

〈高校:基本費用300万円+60万~250万円〉  さて、中高一貫ですから高校に進学したといっても、ほとんどの生徒は内部進学を選択します。その場合、入学金で一部優遇があるなどありますが、月額の学費などはほとんど中学校の頃と変わりません。3年間で300万円程度です。  問題は塾のほうです。高校からは大学受験がかなり近づくためか、どの塾でも中学校の頃とは比べ物にならないほどに学費が跳ね上がります。  高校1年生には英語と数学の2科目しか教えないため、月額2万~3万円程度で済みます。ですから、1年次の塾費用は年間で30万円前後といったところでしょう。  これが高校2年生になると指導教科数が増えるため、一気に幅が広がります。一科目だけの指導をお願いした場合には20万円程度になりますが、もし東大受験に使う7科目すべての指導をお願いするとなると、月額にして10万円程度の費用がかかってきます。ですから、年額だと20万円から120万円程度とかなり幅がでるところです。  高校3年生でもこれは変わらず、指導教科数によって変わります。年間でいえば20万円から100万円程度。当然ですが、これらの月謝は夏期講習などの特別講習にかかる費用を含みません。たとえば、赤本や青本、「東大の○○25か年」などを含む諸々の過去問問題集を買うのにも3万円程度がかかります。  ここまでで示したのはあくまで最低限塾に通うのに必要な学費です。
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何のために大学受験はあるのか?
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1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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