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“映えない”自宅での撮影は、1万円ちょいの外部ストロボで激変する

パワフル&初心者でも楽しめる、マニュアルストロボ

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香港を拠点とするLightPix Labs社の名を一躍高めた製品。コンパクトカメラやミラーレスといった、小型カメラとの相性はバツグン

●LightPix Labs FlashQ Q20Ⅱ 実勢価格:1万1880円/サイズ:W59×H99×D29mm/重量:115g  風景やスナップ撮影をメインにカメラを楽しんでいる場合、外部ストロボを持ってないという人も多いだろう。かくいう筆者もその一人だったのだが、コロナ禍で外出する機会が減った昨今、自宅内での撮影バリエーションを増やそうと購入してみたのが本製品だった。これが想像以上に大正解で、ライティングの面白さという新境地を開拓するに至った。  本製品はカメラのアクセサリーシューに取り付けて使うクリップオンストロボ。取り付けたら電源を入れ、光量や照射方向を調整しながらフラッシュを当てて使う。
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今週のジバラー・ヤマダユウス型

自動調光なしのマニュアルストロボでも十分な理由

 最新のクリップオンストロボには自動調光機能などが備わっているものもあるが、本製品は光量を自分で調整するマニュアル式。操作方法もシンプルで、本体背面には光量調整ボタンと、スレーブ用のモードボタンなどを備えるのみ。とはいえ、やり直しが利かない現場でもない限り、何度かテスト撮影を繰り返せばベストな光量も見えてくるため、さほど難しくはない。むしろストロボの扱い方を学ぶちょうどいい機会になった。  さて、本製品の面白い部分はフラッシュ本体を分離できる点にある。発光のシグナルを送るトランスミッターとフラッシュ本体を分離させることで、好きなポジションから遠隔発光できるのだ。  例えば物撮りをする場合、通常のクリップオンストロボ撮影では正面から光が当たってしまうため、影が強く出てしまう。こうした場合はフラッシュを壁や天井に向けるバウンス撮影が効果的だ。本製品も照射方向を上90度まで動かせるが、フラッシュ本体を取り外して、ベストな方向を探りながら撮影したり、三脚に固定してスタジオの照明器具のように使ったりもできる。下方向からの発光といった難しい角度の照射も簡単だ。
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