仕事

「絶対にNOと言えない」高級ホテルのスタッフ、理不尽な客への対応は?

200グラムを測らせるセコイ客も

ワイン その一方で、セコイ客も現れる。  メニューで牛肉200グラムを注文。200グラムなんて意外と小さいものだ。焼くことによって少し縮む。それなのに、肉を運ぶと客は「小さい、200グラムはもっと大きいはずで量をごまかしている」とクレームを入れてきた。 「参りましたよ。そんなことするわけないし、説明しても納得してくれない。仕方ないので厨房からシェフを呼んで切ってある肉を出して、客の前で測りました。もちろん、200グラムぴったりでした。他の客も見ていて恥ずかしかったです」

なんでも「イエス」と答えなければならない

 高級ホテルでは、客の要望に対して基本的に「イエス」と答えなければならないという。  ある日、50歳ぐらいの女性がメニューにはないはずの「スパゲティ・カルボナーラが欲しい」と言ってきた。大泉さんのレストランはフレンチである。 「基本的に『ない』『出来ない』は言わないのがルールなのです。厨房に行って、なんでも作れるシェフに相談しようと思いました。ですが、閉店時間が近かったこともあり、すでに帰宅しておりました。結局、コンビニでカルボナーラを買って皿に移して出しましたよ」  もちろん、客にはその旨を伝えたという。だが、とにかくカルボナーラが食べたかったようで、問題なかったようだ。  それならば、わざわざ高級ホテルに来ないでコンビニで買って食べればいいと思うのだが、お金持ちの考えることはよくわからない。

女性客から部屋に呼ばれる

 前述のとおり、高級ホテルでは基本的に「ノー」とは言わないのが鉄則らしい。大泉さん自身も無理難題を押しつけられた経験があるという。 「レストランで40歳ぐらいの女性が食事して帰っていきました。その後、そのお客さんから内線電話が私に入りまして。『ホテル内のスパにいるから、大泉さん来てください』と呼び出されたんですよ。なにか苦情でも言われると思ったら、世間話だけでした。その後は部屋まで呼ばれて話をしましたよ」  そこは男と女。本当にそれだけであろうか。よからぬ想像をしてしまう。そのことを大泉さんにぶつけると、笑いながら言った。 「そこは守秘義務があるのでご想像にお任せします」 <取材・文/今永ショウ>
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