「ズバリ、投資ってしたほうがいいですか?」ド初心者が橘玲氏に聞いてみた
資産を増やすために投資をしてみたいと思っても「ハイリスク・ハイリターン」のイメージからなかなか手を出せないという人は多いのではないだろうか。今回は気になる「投資」についての話を投資家・作家の橘玲氏にわかりやすく解説してもらった。ローリスクでそこそこリターンのある投資って一体なに? 年収500万円のサラリーマン・御金無男くんと一緒に学んでいこう!
※御金無男(おかねなしお)……年収500万円のサラリーマン45歳、妻と10歳と12歳の子が2人。妻と合わせて世帯年収は600万円ほど。将来はなんとなく不安だが、その日を生きるので精いっぱいで貯金もない
攻撃は最大の防御といわれるが、資産防衛を考えるなら投資は避けて通れない。投資家・作家の橘玲氏に初心者向け投資術を聞いた。
無男:率直に伺います。ズバリ、投資ってしたほうがいいですか?
橘:投資には損をするリスクがあることをわかっていて、余剰資金でやれるならいいでしょう。多くの人は「元本保証で安全に資産を増やしたい」と言いますが、そんなウマイ話はありません。株式は長期保有することで、みんなが得するプラスサムのゲームではありますが、これも「20~30年の長期で考えれば高い確率でそれなりの収益が期待できる」ということで、普通預金のようにリスクなしに口座のお金が増えていくわけではありません。
無男:そもそも投資の種類って、どのくらいあるんですかね?
橘:ハイリスク・ハイリターンな投資としては、FX(外貨証拠金取引)がありますが、これらはゼロサムゲームで、誰かが得をすれば別の誰かが損をするギャンブルと同じです。元手が少なくても、借金をして賭けられる「レバレッジ」という仕組みがあるので、予想が当たれば、大きな利益を得るかわりに、相場が予想と逆に動けば損失も大きい。着実に資産を増やしたい人にはオススメしません。
投資の代表格といえば個別株投資ですが、膨大なリサーチが必要なので時間的コストがかかります。債券への投資もありますが、高い利回りを得ようと思えば海外の国債とか、信用力の低い社債とか、リスクを取らなくてはなりません。
損するのが絶対に嫌な人は、投資をするな
FXは着実に資産を増やしたい人にはオススメしない
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