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「ズバリ、投資ってしたほうがいいですか?」ド初心者が橘玲氏に聞いてみた

ローリスク&分散投資がETFの魅力

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「投資はとにかく分散が肝。外貨預金を考える時、みんなどこの利息が高いかしか見ないが、一番のポイントは外貨を分散して持ち、日本円の下落をリスクヘッジすること」(橘氏)

無男:普通預金の利子じゃ資産は増えないので、何かもっとリターンがある投資がしたいです……。初心者にもできる投資ってあるんでしょうか? 橘:オススメは、ETFですね。 無男:ETF、聞いたことはありますが、正直よくわかってません。 橘:ETFは日経平均などさまざまな指数に連動した動きをするファンド(投資信託)を株式市場に上場したものです。一度にたくさんの会社の株に投資できるパッケージのようなもので、数万円で株式市場に丸ごと投資することができます。個別株よりもリスクが低く、ファンドマネジャーが運用するアクティブファンドよりパフォーマンスが高い優れものです。 無男:リスク分散ってやつですね。 橘:そうです。個別株は高い利益を期待できますが、その会社がつぶれたらすべてを失いますし、機関投資家やヘッジファンドなどのプロと戦わなくてはならない。その点、ETFなら、リスクを抑えて平均的な利益を確保できます。 無男:いいですね! ちなみに、ETFって1種類なんですか? 橘:いえ、さまざまな種類がありますよ。 無男:え、どれがいいんですか? 橘:「IT業界が気になるならナスダック」「中国市場にかけるなら上海市場」など、興味のある分野に投資してもいいですが、基本はグローバル資本主義に分散投資できる世界株ETFです。まずはここから始めてみては? 主なETF指標 ▼アメリカ株式市場 ▼IT(NASDAQ) ▼日本を除く先進国 ▼日本を除く全世界株式 ▼新興国株式

つみたてNISAとiDeCoって、何が違うんですか?

投資 今回、専門家たちが一様に勧めたつみたてNISA(少額投資非課税制度)とiDeCo(個人型確定拠出年金)。  両者の違いは大きく①節税メリット②手数料③選べる商品の3点だ。双方、運用益・分配金は非課税だが、iDeCoは積み立て時に掛け金全額の所得控除も受けられる。一方、つみたてNISAは加入・運用・受け取りすべてに手数料のかかるiDeCoと違い、基本すべて無料だ。最後の選べる商品は、前者が投資信託のほか元本確保型の定期預金や保険も選べるのに対し、後者は投資信託とETFのみとなる。  FPの横山光昭氏はどちらか選ぶのであればiDeCoだという。 「iDeCoは60歳以上でないと受け取れませんが、掛け金が全額所得控除は所得税・住民税が安くなり、大きな利点ですね」  手数料が安いネット証券を利用して、老後に備えよう。
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NISAは、金融庁のHP内に月額投資金額と積立年数を打ち込むことで、資産運用シミュレーションが可能。ぜひ挑戦を

橘玲氏

橘 玲氏

【投資家・作家・橘 玲氏】 小説から評論、投資術など幅広いジャンルで執筆。近著に『文庫版 事実vs本能 目を背けたいファクトにも理由がある』(集英社文庫)などがある。
横山光昭氏

横山光昭氏

【マイエフピー代表取締役・横山光昭氏】 家計再生コンサルタントとして各種メディアで活躍するFPで著書、講演多数。近著に『ゼロからわかる!フリーランス、自営業のためのお金の超基本』 <取材・文/週刊SPA!編集部 図版/松崎芳則>
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