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ジャパンカップ人気馬の不安要素と狙ってみたい穴馬

3強にも不安要素が……

 とは言え、3頭にはそれぞれ不安もある。アーモンドアイは2年前にジャパンカップを制していが、本質的には2400mは少し長い。また今年の東京競馬は10月の雨の影響もあり例年以上に馬場が荒れている点も、本来はスピードが武器のアーモンドアイにとっては気掛かりだ。  コントレイルは激戦だった菊花賞の疲れという不安要素がある。実際1週前の追い切りでは珍しく後れを取っており、「気にすることはない」と陣営は語るが、過去に菊花賞馬が次走でジャパンカップを制したことがないのも気になるところだ。  デアリングタクトはレースぶりを見ても本質的には2000m前後がベストの中距離型。また一部では3歳牝馬路線のレベルを懸念する声もあり、実際今年のエリザベス女王杯では同世代の牝馬たちが見せ場なく敗れている。そこで気になるのが、3強以外の伏兵勢だ。

伏兵で注目したいのはこの馬たち

 もっとも注目されるのはグローリーヴェイズだろう。昨年の香港ヴァーズでは海外のライバルを一蹴してG1制覇。2400mでは4戦3勝と結果を出しており、ベストの距離となる今回は侮れない存在になる。  実績豊富な古豪キセキは一昨年の2着馬で、6歳になった今年も宝塚記念で2着に突っ込むなど健在ぶりをアピールしている。スタミナ豊富でバテないタイプなので、もしひと雨でもあればさらに注目度は上がるだろう。4歳牝馬カレンブーケドールは、昨年2着馬。相手なりに走れるタイプで、デビュー以来4着が一度あるだけであとはすべて3着以内と抜群の安定感を誇る。また、武豊騎手が騎乗する昨年の菊花賞馬ワールドプレミア、4年前のダービー馬マカヒキ、安定感あるユーキャンスマイルといった“長距離王国”の友道厩舎勢も控えている。  今回のドリームマッチは各陣営の心意気や、日本競馬を席巻するノーザンファーム以外から3冠馬が出現したこと、またコロナ禍により海外遠征がしにくくなっていることなど、様々な要因が複雑に絡み合って実現した。大げさでなく、今後このような対決は2度とないかもしれない。発走時間は11月29日(日)の15時40分。世紀の一戦に注目してほしい。
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