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大阪・北新地、600軒を超える夜の店が年内閉店?ママが漏らした不安

6~700の飲食店が閉店する可能性も

 そんな中、「今年一杯で北新地の数100店舗の店が閉店する」……という、衝撃的な情報を耳にした。話を聞かせてくれたのは北新地のスナックでママを務める女性だ。 「うちの店は時短営業に協力するつもりです。この辺のお弁当屋さんと提携して5000円のお弁当を店で出すようにして、夕方頃から開店して21時に閉店する予定です。まだ始まったばかりなのでどうなるのか分かりませんが、お客様の入りによって休業も考えるかも知れません。でも、他の店はどうなのでしょうね。北新地では、閉店させるときに3ヶ月前にビルのオーナーに言わないといけないのですが、今年いっぱいで600から700軒の飲食店やクラブやラウンジが解約するという話を聞いています。  もしかすると今、新地自体の地価が下がっているので家賃の低い店舗に移転するだけなのかもしれませんが……。そうなると、最後に家賃を稼ぐために今回の要請に協力しない店も多いのかもしれませんね……」
曽根崎通で待つタクシー

曽根崎通で待つタクシー

 そして、時短営業が決められた21時。北新地を歩いてみると、バースデー営業をしているキャバクラもあるが、多くのホステスや男性客がJR大阪駅方面に向かう姿が見られた。また、その客を待つかのように隣接する曽根崎通では多くのタクシーが列をなしていた。本来であれば、忘年会シーズンが始まる時期の時短・休業要請。年が明ける頃、北新地の町並みはどのように変わってしまうのだろうか。<取材・文/カワノアユミ>
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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