恋愛・結婚

夜の女のリアルな恋愛事情「誰もが一度はホストに惹かれる」

―[キャバ嬢に訊け]―
 人の入れ替わりが激しい夜の世界では、その人間模様も様々。特に夜の女の恋愛に関しては、一般的な昼の仕事をしている女性に比べると大きく異なるといえるだろう。
キャバ嬢

夜の女の恋愛事情とは?

 今回は、様々な男と女を見てきた熟女キャバ嬢の恋愛について聞いてみた。夜の女の恋愛事情とは、どのようなものなのだろうか――。

夜の女の恋愛事情その1…ホスト

 まず最初に「水商売をやったことのある女なら、誰もが一度はホストに惹かれる」と話すのは、都内の熟女キャバクラに勤務するミレイさん(仮名・35歳)。 「私が20代の頃、ホストがメディアに露出していたのもあって、仕事帰りに飲みに行くこともよくありました。私はあまり有名ホストに興味がなく、そんな中で指名していたのは全然有名店じゃない超小箱の内勤ホスト(笑)。彼は私より5歳年上で当時、歌舞伎町に出てきたばかりの私にとってお兄ちゃんみたいな存在で、今思えば淡い恋心をい抱いていたのかも。  2年ほど指名していたのですが、その人の何がすごいかというと、30歳できっちりホストを引退をして地元に帰ったんですよね。普通、ホストって飛ぶかダラダラ続けるかのどちらかなのに。しかも、最後まで私にお金の面で無理させることもなく優しかったんです。今思えば、理想の水商売の人間だったのかも……とすら思っちゃいますね」  開口一番、ほっこりする話で意外と拍子抜けしてしまった筆者。しかし、ミレイさんの周りにはホストに惚れてしまったばかりに、とんでもない目に遭わされたというキャバ嬢も。 「私と一緒にホストに行っていた子は、いつの間にか店をやめてしまいました。ホストにハマってどんどん痩せていって、口には出さなかったけれど相当お金を遣わされていたみたいです。最後に会ったときは愛人がいるみたいなことを言っていましたが、髪も肌もボロボロ……。  それでもホストに行くときは髪をセットして、『仕事は会社経営をしている』とか嘘を言っていたみたいです。ホストにハマる女の子によくある虚言癖なのですが、見ていて胸が痛みましたね」

夜の女の恋愛事情その2…店の黒服

キャバ嬢

写真はイメージです(以下同じ)

 夜の女の恋愛話を聞いていると、ホストの次に多いのが同じ店の黒服との恋愛だ。黒服とキャストが交際することは夜の世界では「風紀」といわれ、表向きにはご法度とされているが、「黒服との恋愛で成長できた」と語るのは、都内のラウンジに勤務するミハルさん(仮名・39歳)。 「20歳のときに初めて働いたキャバクラでは若かったし、見た目だけで場内指名もよく入っていたこともあり、全然やる気がなかったんです。そんなときに新しく入店してきた店のボーイに一目惚れして、私から誘って店長に内緒で付き合うことに。それで、さらに仕事のやる気をなくした私はそれから2か月も経たないうちにフラれてしまったんです。  しかもその後、私をフッたボーイが仲良くしていたのは、期待の新人でもある19歳の超かわいいキャバ嬢。コイツにだけは負けたくない!と、それから人が変わったように仕事に対して真面目に打ち込むようになったら、3か月後にナンバー入りすることができたんです!  その後、ボーイからまた誘われたのですが、そのときにはもう仕事のほうが楽しくて彼への興味は薄れていましたね(笑)。でも、後から考えてみると全部店長が仕組んだことなんじゃないかな。ボーイから私に色恋を掛けさせて、あえて振ることでヤル気を出させたのかな~なんて。どちらにせよ、それから成績が落ちることはなかったので結果的には良かったんですけれどね」
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黒服との恋愛で人生が変わってしまった
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東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano

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