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クルマ改造YouTubeで月100万円以上収益も。しかしコスパは極めて悪い理由

コロナ禍で自宅で過ごす時間が増え、YouTubeやライブ配信などの動画コンテンツに人気が集中。しかし、そのぶん動画市場は“有名人でも苦戦する”レッドオーシャンとなった。そんな中、自分の趣味を突き詰めて登録者数を伸ばしている成功者たちがいる。今回はクルマやバイクの改造動画で人気を博している「くっすんガレージ」の4人を取材した。

これぞ大人の趣味!クルマ改造に熱中する広島県在住の4人組

くっすんガレージ DIYブームの一端で視聴数を伸ばすクルマやバイクの改造動画。なかでも「北斗の拳に出てくるバイク作った」「古いジムニー買ってしまった。」など、男ゴコロをくすぐる動画で人気を集める「くっすんガレージ」は、38歳のくっすん氏を中心に4人で運営している。開設から2年で登録者は13万人を超えているが、収益のほどは? 「ピーク時では収益100万円以上の月もありましたが、メインチャンネルをあまり更新できない時期は、十数万円ほど。材料代や借りている倉庫を加味すると、コスパは極めて悪い(笑)」(くっすん氏)
くっすんガレージ

経営者だったくっすん氏(中央)がYouTubeに本腰を入れた時は「広島という保守的な土地柄抜きにしても冷めた目で見られた」とか

「お金以上の見返り」とは?

 それには、マネジャー兼カメラマンのわいざん氏も同意する。 「3日間丸々撮影をしても、使用するデータは20~30分ですからね……。僕は機械いじりができないので、今は裏方に回って、撮影や資金稼ぎをしています。くっすんともう一人のメンバーは、『世の中を驚かせたい』という感覚でものづくりをしているので、横で見ていてわくわくする。こうして分業できるのは、仲間とやっているからこそ」 くっすんガレージ お金以上の見返りがあることが彼らにとっての醍醐味。 「アメリカの有名なレースに出てるドライバーから『一緒にやらないか』と誘っていただいたり、YouTubeを通じて僕らの人柄に興味を持ってもらえるのは刺激的です」(くっすん氏)  今後は電気自動車ブランドの立ち上げという目標を掲げるくっすんガレージ。利益を度外視するスタンスでさらに高みを目指すのだ。
くっすんガレージ

チャンネルの動画で最も反響が大きい、手作りのオート三輪。弁当宅配に使われていた原付バイクをカスタムしている

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北斗の拳に出てくるバイク作った
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