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東大生は知っている「頭の悪い人のサボり方/賢い人のサボり方」の違い

受験直前なのに最悪のコンディション

受験勉強 ですが、2月の半ば、東大入試まで残り2週間というタイミングにきたときの僕は最悪のコンディションでした。急き立てられるように勉強だけはしているが、中々頭に入らない。「遊びたい」という欲求がいつも頭の隅にあって、勉強の邪魔をしてきたのです。それに加えて、勉強漬けの毎日に体力も切れかけていました。  ストレスや疲れのせいで、調子がいいときの半分くらいの力でしか頭が回りませんでした。このまま勉強を続けて入試に臨んでも、100%の実力は発揮できないであろうということは明白でした。  ですから、僕はこのように考えました。 「どうせこのまま勉強を無理に続けても、どうせ頭に入らないだろう。この先10日間を50%の力で勉強するなら、どこかで1日休んで、100%の力が出るように調整したほうが得ではないだろうか?」

「思いつき」だけでは決して行動しない

 まるでゲームのような考え方ですが、好調時に1日100の経験が得られるとしましょう。すると、調子がいいときの半分以下の力しか出なかった当時は1日頑張っても50の経験しか得られないということになります。  この考え方に従えば、休まずに10日間頑張ったときは「50×10日間=500」の経験を得ることができます。しかし、1日休んで、体力を100まで回復させれば「100×9日間=900」の経験を得られます。  しかし、これを思いついたその日を休養日にすることはしませんでした。なぜならこれを思いついたタイミングでは、この「休養案」はただの思い付きにしか過ぎないからです。  受験を差し控えた2月という時期は、受験生にとって、実は非常に不安定な時期でもあります。入試本番を目前として緊張の糸が途切れてしまった受験生が勉強そっちのけで遊び回ってしまうという事例が多発する時期でもあるのです。
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「計画的にサボること」の必要性
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