ニュース

1月の電気料金が10倍に!? 新電力会社と契約で驚きの請求書

大停電に備える思考法とは?

ブラックアウト

2018年の北海道胆振東部地震でブラックアウトしたすすきのの様子 写真/朝日新聞社

 現実に、首都圏など広域で大規模な停電が起きたとき、どう対処すればいいのか。リスク対策.comの中澤幸介編集長に聞いた。 「寒い家に住む人もいれば、心臓にペースメーカーをつけている人もいるように、リスクには個人差があるので、個々に必要な備えを平時から把握しておくことが大事です。さらに、イベントツリー分析といって、その先に何が起きるかを考えておくといい。  例えば、ペースメーカーが止まれば救急車を呼ばなければならない。だが、停電で電話が繫がらず、信号が消えて交通が麻痺しているかもしれない……ただ、すべての想定に備えようとすると、やることが余りにも多くなってしまうので、優先順位をつける。まず生命を最優先し、次に二次被害の防止を考え、その次に財産を守るのが基本です」

具体的にどう備える?

 では、真冬の大停電には、具体的にどう備えたらいいのか。 「暖かさを確保するために、電源が不要な暖房器具を備え、燃料もストックしておく。防寒着や防寒グッズもすぐに使えるように、身近に準備しておくといい。必須なのがガスコンロ。料理にも使えるし、湯たんぽで暖をとることもできる。  ただ、冬場によく起きるのが、室内で石油ストーブや非常用発電機を使った結果、一酸化炭素中毒で亡くなるケース。寒さへ備えるだけでなく、新たに購入した暖房器具の安全な使い方を理解しておくのが大事です」  ただ備えるのではなく、何をどのように備えるかが重要なのだ。
山本隆三氏

山本隆三氏

【常葉大学経営学部教授・山本隆三氏】 国際環境経済研究所所長。住友商事、プール学院大学国際文化学部教授を経て現職。環境エネルギー政策に精通する
石井孝明氏

石井孝明氏

【環境ジャーナリスト・石井孝明氏】 時事通信社を経て、エネルギー・環境問題を精力的に取材・執筆。著書に『京都議定書は実現できるのか』(平凡社)など
中澤幸介氏

中澤幸介氏

【リスク対策.com編集長・中澤幸介氏】 危機管理ジャーナリスト。BCP(危機的状況下の企業の事業継続計画)の事例を数多く取材。地区防災計画アドバイザーなどを歴任 <取材・文/齊藤武宏 取材/山本和幸>
1
2
3
おすすめ記事