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異色すぎるフォークデュオ、HONEBONEの知られざる素顔に迫る

メンバーが2人なのも協調性がないから

――今は2人体制で音楽活動をされていますが、今後も新しいメンバーを入れることはないと明言されていますね。その理由は? エミリ:協調性がないんです。人が多いと気を使ってしまって、ちょっと疲れちゃうんですよ。それに、音楽をやっているのにもかかわらず音楽の知識もなければリズム感もないし、センスがないので人に合わせることが難しくて。カワグチ以外とはできないと思ったんです。 カワグチ:僕は、ふたりだけになったときは、どうしてもほかのメンバーを入れたかった。ひとりで演奏を支える自信がなかったんで。でも、何回かサポートメンバーを入れては「違うね」ってなって。何年かやってて「もういいや」ってあきらめました。 エミリ:人数が多いのが嫌だから、バンド時代はよく「お腹が痛い」って言ってスタジオ練習をサボっていました(笑)。

歌詞は日常会話がもとになっています

――「冷たい人間」のように、HONEBONEの曲はネガティブな感情が込められた歌詞が印象的です。作詞はどちらが担当されている? エミリ:半々ですね。この曲は、私が「今、友達が大変なことになってんだけど、正直自分じゃなくてよかったって思っちゃうんだよね」とカワグチに話した日常会話がもとになっています。基本は私が歌うので、カワグチが作詞するときは、私が言いそうなことを私の口調で歌詞にして曲に乗せています。 ――日常会話から生まれるからこそ、生々しい歌詞になるんですね。 エミリ:題材にしちゃった人に怒られたりとか、トラブルになったりすることもありますよ。 カワグチ:聞く人が聞けば「これ私のこと?」ってなる。 エミリ:そういうときは「違う人のことだけど」って言い張るしかない(笑)。あらかじめ「曲にしないでね」って言われたりとかもあるし。HONEBONEの歌詞は、「人付き合いのしんどさ」が永遠のテーマなのかもしれません。 ※2/16発売の週刊SPA!のインタビュー連載『エッジな人々』から一部抜粋したものです 【HONEBONE】 エミリ(Vo)、カワグチ(G)からなる2 人組フォークデュオ。東京・高円寺のライブハウスを拠点とし、ライブ活動を行う。エミリは’15年より『THEカラオケ★バトル』(テレビ東京系)に出演中 取材・文/櫻井れき 撮影/小野洋平
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週刊SPA!2/23・3/2合併号(2/16発売)

表紙の人/ 小芝風花

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