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18歳で地方移住、下北女子がゲストハウスの女将になった意外なワケ

 地方移住ブームは今に始まったことではない。が、ここ最近は中高年だけでなく、若者にも地方移住に興味をもつ人が増加している。2020年1月に内閣官房が東京圏に住む20歳~59歳までの1万人を対象に行ったアンケート調査でも、全体の約5割が地方暮らしに関心があり、年齢が低くなるほどその割合が高くなるという結果が出ている。
和気日向

ゲストハウス「臼杵家」(大分県臼杵市)をひとりで切り盛りする和氣日向さん(22歳)

 和氣日向さん(22歳)は、地方移住に興味をもつだけでなく、実際に東京都下北沢から大分県臼杵市への移住を果たしていた。彼女はこの地で古民家を改装した「臼杵家」というゲストハウスの女将を務めている。そこでコロナ禍以前は主に外国人観光客の相手をしていたが、いったい、なぜだったのか?

高校卒業後、下北沢から臼杵に移住。ゲストハウスの女将に

臼杵家

日向さんが女将を務める臼杵家

 臼杵市は県の東海岸に位置する人口4万人弱の小さな町。国宝臼杵石仏や城下町の町並みなどが有名である。『田舎暮らしの本』(宝島社)が毎年発表している「住みたい田舎ベストランキング」2018年度版で同市は総合部門で第3位、若者部門で第1位に選ばれている。  臼杵に移住したのは両親のほうが先だった。そしてオープンさせたのが臼杵家である。臼杵はスナックが多く、夜は比較的賑やかになる。が、泊まる場所が少ないため、地元民しか夜を楽しむことができない。そこで、ゲストハウスを作って地元民以外にも夜を楽しんでもらおうと思ったのである。
縄文かまど

臼杵家の庭には縄文かまども

 日向さんも両親に続いて約4年前、高校を卒業してから臼杵に移住。臼杵家の女将として働きはじめた。  コロナ禍前は外国人客が非常に多かったが、英語を不自由なく話すことができたので、その応対も問題なかった。幼稚園はインターナショナルスクールに通い、高校生のときにはアメリカ留学も経験していたためである。

外国人観光客に“スナック”が好評のワケ

 高校生のときに下北沢のカフェでアルバイトをしていたので接客にも慣れていた。そんな彼女の接客スタイルは実にフレンドリーだ。宿泊客をおすすめのスナックに案内していっしょに飲むことも。これが外国人には特に喜ばれるという。 「フランス人を連れていったときは感動されましたね。『龍が如く』というゲームの中に出てくるスナックとそっくりだったらしいです」  それにしても、18歳という若さで東京から地方に移住することに抵抗はなかったのだろうか? 「もちろん最初は少し抵抗ありましたよ。その頃は東京が世界のすべてでしたから。でも、臼杵の人たちは私のそんな価値観をガラリと変えてくれたんです」
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オシャレ坊主にも温かい目、臼杵のいちばんの魅力は…
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