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ふかわりょうがテレビを大事にするワケ「僕はSNSと親和性が高くない」

 長髪と白いヘアバンドがトレードマークのピン芸人として20歳でデビューして以来、約26年。現在、『5時に夢中!』(TOKYO MX)のMCをはじめ、DJや作家としても才能を発揮するふかわりょう氏。  YouTubeやSNSへと主戦場を移すお笑い芸人が多い昨今、テレビ業界に主軸を置いて活動を続けるふかわ氏は「共感はいらない」と語る。「いいね!」が求められ、社会の空気を読むことがよしとされる「共感の時代」に己の路線をひた走るその理由を聞いた。

MCは自分にとって「しかるべきポジション」だった

ふかわりょう――現在のふかわさんに対して『5時に夢中!』のMCとしてのイメージを持つ人も多いと思います。かつてはピン芸人としてスポットライトが浴びる立場だったご自身が、MCとして周囲に光を当てる側になりました。この間に起きたご自身のこの変化についてどう思われますか? ふかわ デビューしてから二十数年にして、ようやく自分にとってしかるべきポジションが見つかったのかなと思っています。今は自分一人が目立つことより、いかにその場にいる共演者たちと、どんなハーモニーを届けられるかが重要だと思っています。 実は小学生の頃から自分がおちゃらけて周囲を笑わせるより、その場にいる人をうまくいじって笑いを取るほうが好きでした。自分にスポットライトが当たるより、人にスポットライトを当てるほうが向いてるのでしょうね。 ――最近はSNSやYouTubeに主軸を置いて活動する芸人さんも増えています。現在、ふかわさんはテレビをメインに活動されていますが、ネット進出を考えることはありますか? ふかわ 将来的には重心がシフトする可能性もありますが、今はただひたすら「テレビに恩返しがしたい」という気持ちが強いですね。僕の世代は子供の頃からテレビに楽しませてもらった世代。「将来は自分もあんなふうになりたい」と思って、憧れとともにテレビという大きなテーマパークに飛び込んで、そのテーマパークのキャストになれた。本当に幸せです。 テレビへの恩返しなんて簡単にできることではないのですが、「テレビにお前は必要ない」と言われるまで、その使命をまっとうしたい。あと、僕自身はSNSとはあまり親和性が高いタイプではないとも思っています。

自分の感情は「消化」しないと人前には出せない

ふかわりょう――ご自身のどんな部分が、SNSと親和性が低いと思うのでしょうか? ふかわ 僕はどちらかというと、自分に起きた出来事をすぐにアウトプットするタイプではなくて、内面にため込んでいくタイプなんです。小さな不安や怒り、悲しさを感じても、それをすぐにツイートして、自身の気持ちを拡散することに抵抗を感じてしまいます。 ――すぐに自分の感情を発信しようという人が多い世間の感覚と、少しズレがあるということですね。 ふかわ そうですね。どんな出来事やどういう感情であれ、自分で料理して味わっていないものを皆さまにそのまま召し上がってもらおうとは思えないんです。 ――生放送番組のMCをされるなか、リアルタイムに自分の言葉を伝えることは多いのではないでしょうか? ふかわ テレビはパブリックに向けたものなので、テレビで発言するときは自分が味わって調理してない感情を出すと事故が起こります。その結果、自分自身の言葉ではなくて、テレビサイズの言葉になっている部分もあるので、時々テレビに出ている自分と、自分の本質が離れているのではないかと思うこともかつてはありました。
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自分が嫌いなことでも「#」で味方を募りたくはない
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世の中と足並みがそろわない

ふかわりょうの不器用すぎる歪な日常。

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