小説家、エッセイストとして活躍する燃え殻氏による、
話題作『すべて忘れてしまうから』の完結編
『夢に迷って、タクシーを呼んだ』(3月23日発売)のプロモーションビデオが完成!
監督・撮影は、35歳でデザイナーからフリーのフォトグラファーに転身し、国内外の雑誌、広告など幅広く活躍する濱田英明氏だ。
話題作『すべて忘れてしまうから』の完結編が待望の書籍化!
『夢に迷って、タクシーを呼んだ』書影
繰り返される緊急事態宣言、武士が見える女、趣味がフットサルの男、グレーな宿泊施設、退職代行サービス、青春の使い方、破られた学級新聞、タマゴサンドと牛乳、磯丸水産の夜、首都高速を走る車の音、渋谷円山町のワンルームマンション、叩かなくてもホコリの出る人生――すべて忘れてしまうから。
自身の日々の体験を基に、いつか忘れてしまう、でも心のどこかに留めておきたい記憶の断片を、抒情的に、時にユーモラスに綴った、燃え殻による断片的回顧録・完結編。読み終わったときに、忘れていた自分の大事な記憶を思い出したり、鬱屈とした気持ちが少し楽になったり……。
コロナ禍の今、先の見えない毎日を過ごす私たちにそっと寄り添ってくれる一冊になっている。装画は『おしゃれ手帖』『ギャラクシー銀座』『クリームソーダシティ』などで知られる漫画家・長尾謙一郎氏が手掛ける。
燃え殻氏コメント「これでちゃんと『すべて忘れてしまうから』を終わることができた気がします」
作家・燃え殻氏/『夢に迷って、タクシーを呼んだ』
カメラマンの濱田英明さんに原稿を読んでもらって、自由に撮ってもらいました。最初に、東京の夜。タクシー。街のネオン。夜から朝へ。とだけ告げた気がします。音楽はハルカトミユキのハルカさんに『すべて忘れてしまうから』の2番を書いてもらいました。これでちゃんと『すべて忘れてしまうから』を終わることができた気がします。
監督・撮影 濱田英明氏コメント「眺めていると、夢に迷ったみたいに途中で眠くなって困っています」
誰かと燃え殻さんのことを話すときはまるで亡くなってしまった人の思い出話のようになったりします。燃え殻さんってあんな人だったよね、なんて。会ったこともあるし電話とかでも話すのに、まるでいない人みたいに。ちょっと宙に浮いたような人。でも、よくわからない引力があるんですね。今回の映像は自分で作っておいて可笑しいのですが、眺めていると、夢に迷ったみたいに途中で眠くなって困っています。みなさんも寝てしまうかもしれませんね。
【燃え殻(もえがら)プロフィール】
1973年生まれ。都内の美術制作会社に勤務する会社員でありながら、作家、コラムニストとして活躍。初の小説『ボクたちはみんな大人になれなかった』が2017年に新潮社より書籍化。累計16万部超のベストセラーとなり、2021年にNetflixで世界配信が決定。近著に『すべて忘れてしまうから』(小社刊)、『相談の森』(ネコノス)など
【濱田英明 プロフィール】
写真家。1977年、兵庫県淡路島生まれ。2012年、35歳でデザイナーからフォトグラファーに転身。同年12月、写真集『Haru and Mina』を台湾で出版。2019年、写真集『DISTANT DRUMS』(私家版)を出版
【MOVIEクレジット】
Director, Camera:Hideaki Hamada
Staff : yansuKIM, Kodai Kurosawa, Naoyuki Obayashi and Kyotaro Hayashi
Music: Haruka(Harukatomiyuki)
Special Thanks:Taxi Drivers
・単行本(ハードカバー): 216ページ
・著者:燃え殻
・出版社: 扶桑社
・発売日: 2021年3月23日
・定価:定価1,650円(本体1,500円)
(SPA!広報マン)