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コロナで借金デビューする人たち。スマホで借りられる手軽さが盲点に

若者の借金を加速させる?スマホ「借金テック」の全貌に迫る

 いまやスマホがあれば家にいながら即座にカネを借りられる時代。そんななか、LINEやメルカリなどIT企業による「借金テック」とも呼べそうなサービスが存在感を強めている。借金情報サイト「借金道」管理人のシロウ氏が話す。 「特に注目しているのが『LINEポケットマネー』です。’19年8月からスタートした個人向けローンサービスで、申し込みや審査、借り入れまですべてLINEアプリ内で完結します。去年4月から、2か月で24%も総貸付残高を伸ばしていて、昨年4月の月間新規申込数は3.9万人と、アコムの3.3万人を上回っています」 借金 利用者は、20~30代の若年層が大半を占めているという。 「危惧しているのは、手軽すぎて借金だという実感が薄いことです。借りた額が最短でその日のうちにLINE Pay残高としてチャージされ、コンビニのATMを使えば簡単に現金化もできます。しかし、実際は最大年率18%なので、決してお得とはいえません」

メルペイの「スマート払い」は、実質リボ払いと変わらない

 また、メルカリのスマホ決済サービス「メルペイ」は、月20万円を上限に毎月定額で支払うサービス「スマート払い」を始めている。 「『定額払いの申し込みで、500円分のクーポンプレゼントキャンペーン』などキャンペーンをどんどん打ち出していますが、定額払いの“手数料”は年率15%で、これは実質リボ払いと変わりません」
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「キャンペーンを展開して、借金をしてくれる新たな層を巧妙に取り込んでいます。利息を『手数料』と言い換えて、わからないままにしっかり15~18%取られます」(シロウ氏)

 ほかに、ファミリーマートも自社スマホ決済アプリ「ファミペイ」を活用した、小口貸し付けや後払いができるサービスの開始を予定しており、今後もこういったサービスは増えそうだ。便利なだけに使う際は慎重になりたい。
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本松紳司氏

【本松紳司氏】 「ひまわり司法書士法人」代表。債務整理や自己破産などの相談も多く、年間300件以上の無料相談を行う。独自に行った「コロナ禍での借金に関する実態調査」も公開中 【シロウ氏】 元消費者金融社員で、自身も長年借金を抱える経験を持つ。借金情報サイト「借金道」を長年運営し、アドバイザーとして、これまで1000 件以上相談を受けている <取材・文/週刊SPA!編集部>
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