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1BTC=1000万円時代の到来はもうすぐ?ビットコインバブルの未来予測

バブルを読み解くキーワード「半減期と採掘報酬」に注目

今週の顔ニュース

イーロン・マスク 写真/AFP=時事

 時価総額でみるとすでにテスラやフェイスブックを抜き去り、アマゾンに迫ろうとしているビットコイン。 「暗号資産全体の時価総額はマイクロソフトと同等で、その上にはアップルを残すのみ。そのアップルにもビットコインへの投資話が取り沙汰されており、実現すればインパクトは計り知れない」  そう語るのは、暗号資産に関する著者もあるライターの高城泰氏だ。今回のバブル相場を読み解くキーワードとして高城氏が揚げるのが「半減期」だ。 「ビットコインはマイニングをする企業や個人によってシステムが担保されており、彼らには報酬が支払われます。その報酬がおよそ4年に一度、半分になるのが半減期。  最初に半減期を迎えた’12年11月は100倍まで上昇し、その後しばらく低迷。その次の半減期が’16年7月でしたが、この時も’17年末に向けて30倍もの上昇を見せています。そして昨年5月に3度目の半減期を迎えましたが、この時のレートが100万円くらいなのでまだ6倍ちょっと。1000万円を通過点にどこまで伸びるのか注視しています」
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半減期を迎えると採掘者(マイナー)に支払われるビットコインが減るため、流通する枚数も減少。そのため希少性が高まり、ビットコインの価格が高騰しやすくなると考えられている

日本の投資家は今回の波にうまく乗れていない

 半減期とビットコイン価格の相関関係を見ると、暴騰率は逓減するとしても前々回が100倍、前回が30倍とくれば、たしかに10倍程度の上昇は見込めそうな雰囲気ではある。 「気になるのは、日本の投資家が今回の波にうまく乗れていないこと。’20年の1年間でビットコイン保有量が15%ほど減少しています。ここから買うには高いと感じているのかもしれません。  円安が進行している今、日本人がビットコインを買うことはインフレのヘッジにもなるし、追い風だと思うのですが……」
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’20年の年始の保有量を100%とした保有量の推移。ビットコイン、イーサリアム、リップルと主要通貨から軒並み資金が抜けている様子がうかがえる。日本暗号資産取引業協会が発表している統計を基に作成

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