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パチンコ依存を動機とする犯罪。その関連性はどれほどか?

金銭面からしてもギャンブル依存にまで悪化しない!?

 貸玉料金も低下傾向である。従来より人気を博してきた1円パチンコ・5円パチスロだけでなく、更にレートを落とした0.5円パチンコや2円パチスロで営業するホールも存在する。仕事帰りにパチンコ屋の低貸コーナーで遊ぶというスタイルであれば月3万円程度、年間36万円ほどあれば軍資金には十分だ。サラリーマンが嗜む一般的な趣味……釣り、ゴルフ、キャンプといったものに費やす金額とそれほど変わらないだろう。  一般的なイメージである「パチンコを打つお金欲しさに犯行に及ぶ」ようなギャンブル依存にまで悪化することは、金銭面から見ると稀な事例であると推察できる。

パチンコ依存による犯罪は犯罪件数の約0.4%

 実際のパチンコ関連犯罪件数はどうか。警察発表の平成30年における全事件数は299398件、そのうち「パチンコ依存」を動機とする犯行件数は1344件で全犯罪件数の0.4%程度。  パチンコを理由にした犯罪が発生するとメディアでもネットでも大きく扱われ、そのたびにパチンコバッシングが行われるが、全パチンコ遊技者が約800万~900万人と推定されることを考えると、パチンコ関連の犯罪は総数で見れば極めて少ないと言えよう。パチンコ依存に関する研究を行っている脳医学者・篠原菊紀教授はこう言う。 「パチンコの人口に対しても少ないし、依存が疑われる人の割合からしても少ないので、ギャンブルと依存症が犯罪に結びつきやすいという議論は成り立ちにくい」(『パチンコ崩壊論』より) 「パチンコユーザー=犯罪者予備軍」という構図が間違っていることは明らかであり、いかにしてパチンコという存在が悪者扱いされてきたかが、この数字を見ればわかるだろう。
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どこからが依存なのか?
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※現在発売中の『パチンコ崩壊論』では大崎一万発氏、ヒロシ・ヤング氏が篠原教授とパチンコ依存や「脳汁」についての鼎談を行っている。警察との関係性やパチンコ業界が触れられたくない諸問題についても激論を戦わせているので、アンチパチンコ派にこそ読んでいただきたい一冊である。

パチンコ崩壊論

コロナがパチンコ業界にもたらしたもの、変えたものとは一体何だったのか。

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