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<純烈物語>水戸黄門最大の見せ場を全うした白川裕二郎は ヒーローのあるべき姿をライブで還元する<第95回>

気配を感じさせなかった小田井涼平が……!?

 振り返るとこの日の小田井は、いつもと比べると“気配”がなかった。それは、存在感が薄いとも違う肌ざわり。  なんというか、フィルを入れることなく正確にリズムを叩き続けるドラマーのようだった。プログレッシブな変化球をいたるところに入れ込むことで見る者を喜ばせる小田井が、実に正攻法だったのだ。 「初めて大江戸温泉でライブを演った時は、これよりも少し人数が少ないぐらいだったという記憶があるんですけど、今日は初心に還ってもう一度頑張りなさいと言われている気持ちでやりました。純烈としても徐々に再開してきているのが現実ではありますけど、いかんせん状況は日に日に変わりますし、今はどちらかというと悪い方へ変化しつつあります。  皆さんも体に気をつけていただいて、健康じゃないとできないこともたくさんありますので。その上で、純烈のライブを見て元気になったと言っていただければ我々もやった甲斐があります。また、皆さんが知っている純烈ライブができるようになるまで、皆さんと一緒に頑張っていきたいと思います」  笑いをはさまぬストレートな呼びかけ。その裏に秘められた思いを、ライブ前に聞いていた。このタイミングで小田井が「初志貫徹、原点に還って本来の歌とパフォーマンスをキッチリやること」を自らに課した理由とは――。 撮影/ヤナガワゴーッ!
(すずきけん)――’66年、東京都葛飾区亀有出身。’88年9月~’09年9月までアルバイト時代から数え21年間、ベースボール・マガジン社に在籍し『週刊プロレス』編集次長及び同誌携帯サイト『週刊プロレスmobile』編集長を務める。退社後はフリー編集ライターとしてプロレスに限らず音楽、演劇、映画などで執筆。50団体以上のプロレス中継の実況・解説をする。酒井一圭とはマッスルのテレビ中継解説を務めたことから知り合い、マッスル休止後も出演舞台のレビューを執筆。今回のマッスル再開時にもコラムを寄稿している。Twitter@yaroutxtfacebook「Kensuzukitxt」 blog「KEN筆.txt」。著書『白と黒とハッピー~純烈物語』『純烈物語 20-21』が発売
純烈物語 20-21

「濃厚接触アイドル解散の危機!?」エンタメ界を揺るがしている「コロナ禍」。20年末、3年連続3度目の紅白歌合戦出場を果たした、スーパー銭湯アイドル「純烈」はいかにコロナと戦い、それを乗り越えてきたのか。
白と黒とハッピー~純烈物語

なぜ純烈は復活できたのか?波乱万丈、結成から2度目の紅白まで。今こそ明かされる「純烈物語」。
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