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<純烈物語>「純烈が~、スーパー銭湯に~、帰ってきた~!」待望の温泉有観客ライブが再開<第92回>

純烈大江戸

<第92回>日差しと生い茂る緑の風景が同居する大広間 純烈が~、スーパー銭湯に~、帰ってきた~!

 2月1日の映画『スーパー戦闘 純烈ジャー』発表会見以来、約1ヵ月半ぶりに訪れた「東京お台場 大江戸温泉物語」。入り口をくぐると、そこには2019年5月25日……純烈を初めて取材するべくこの地を訪れた時と、同じ光景が広がっていた。  あの時は、ライブの無料整理券を求めて連なる列だったが、この日は新型コロナウイルス感染防止のため立見エリアは設けられず、指定席を確保しながら早くから駆けつけたファンだった。開演2時間前から待ちきれないとばかりにソワソワするあまり、一人のマダムがたまたまその場に訪れたこちらへ「ねえ、今何時?」とマスク着用で声をかけてくる。

1年2ヵ月ぶりの温泉ライブ再開

 その様子によって「1年2ヵ月」という歳月を実感させられた気がした。純烈、東のホームリングとして親しまれる同施設における「温泉ライブinお台場」復活のニュースが流れたのは、3月18日。  コロナ対策の休館が昨年7月に開けたものの、今年に入って再び営業を自粛していた大江戸温泉物語。3月20日より2ヵ月半ぶりに再開するリリースと併せて発表されたのが、純烈ライブだった。  1ヵ月半前は外の掲示板に「温泉ライブの再開を願って」とメンバー4人のサイン色紙が貼られていた。それを見て遠い先のことになってしまうのかとも思っただけに、このタイミングで還ってくるのは心からよかったと思えた。 「ほかのガイドラインも見つつウチのルールを作り、休館が重なりながらも今後の方針が固まったところでのライブ再開となります。純烈さんのライブが復活するなら一番目にここで歌っていただきたいという気持ちはありましたけど、そこは無理に話を進められないですから。急いでやると発表して中止になってしまうようにはしたくなかったので、このタイミングになったということですね」  以前の取材にも応じていただいた企画販促マネジャー・平澤誠さんも、法被に身を包み忙しそうに動き回る。昨年6月の無観客ライブ、今年2月の映画発表会見、そして『秘すれば花』MVの収録会場として急きょ提供した時と、この間も純烈とかかわってきたが、やはりに館内大広間の中村座にファンを入れてコンサートをやるとなると、受け取り方は違ってくるだろう。  スーパー銭湯アイドルでありながら昨年2月22日、箕面温泉スパーガーデンを最後にそこでのライブ活動ができなくなってしまった。その時点で、ひたひたと忍び寄るコロナの影響によりラウンドもCD購入特典の撮影会も中止とされていた。
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ハグも握手もハイタッチもできない撮影会
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(すずきけん)――’66年、東京都葛飾区亀有出身。’88年9月~’09年9月までアルバイト時代から数え21年間、ベースボール・マガジン社に在籍し『週刊プロレス』編集次長及び同誌携帯サイト『週刊プロレスmobile』編集長を務める。退社後はフリー編集ライターとしてプロレスに限らず音楽、演劇、映画などで執筆。50団体以上のプロレス中継の実況・解説をする。酒井一圭とはマッスルのテレビ中継解説を務めたことから知り合い、マッスル休止後も出演舞台のレビューを執筆。今回のマッスル再開時にもコラムを寄稿している。Twitter@yaroutxtfacebook「Kensuzukitxt」 blog「KEN筆.txt」。著書『白と黒とハッピー~純烈物語』『純烈物語 20-21』が発売

純烈物語 20-21

「濃厚接触アイドル解散の危機!?」エンタメ界を揺るがしている「コロナ禍」。20年末、3年連続3度目の紅白歌合戦出場を果たした、スーパー銭湯アイドル「純烈」はいかにコロナと戦い、それを乗り越えてきたのか。

白と黒とハッピー~純烈物語

なぜ純烈は復活できたのか?波乱万丈、結成から2度目の紅白まで。今こそ明かされる「純烈物語」。

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