井戸田の目の下にヒアルロン酸を注入した狙いは、くぼんでいるところをふっくらとさせ、クマを目立たたなくさせること。術前と術後の顔を比べてみると、たしかにくぼみがふくらみを帯びたように見える。「触ってみても前よりくぼんでないですね！」と、井戸田も効果を実感したようだ。 　さらに井戸田が気づいたのは、「くすんでた肌が潤ってない？」ということ。それもそのはず、ヒアルロン酸には保湿効果があるので、注入部位がみずみずしい状態になり、老化防止にも役立つのだ。 「今回は少量で様子を見たので、次回はしわの部分に注射を打って皮膚をなだらかにしましょう。もっとクマが目立たなくなりますよ」という入谷先生に、「いいですね！　これなら何度でも打てますよ！」とノリノリの井戸田。痛みのないヒアルロン酸注入がよほど気に入ったらしい。 　ヒアルロン酸は約1年間は十分な効果が持続し、それから約2～3年かけて徐々に体内に吸収されていくとか。もともと体内にある物質のため、アレルギーなどの心配もないので、安心して定期的にメンテナンスができるのもメリットだ。 「時間ができたら、またすぐに注入しにきますよ！　クマがもっと目立たなくなったら、ほかの部位のしわ取りも挑戦したいですね」と、お手軽なヒアルロン酸の魅力にすっかりハマったようだった。 入谷英里（医師） いりたに・えり 平成16年　杏林大学卒業 平成18年　昭和大学臨床研修センター 平成23年　美容外科クリニック入職 平成25年　高須クリニック勤務 ＜構成・文／持丸千乃　撮影／山田耕司＞