ライフ

50歳貯金0円から始める節約・貯金術。最優先で削るべき3つの固定費とは

ふるさと納税&キャッシュレス決済で変動費を減らす

 固定費の次は、変動費だ。 「総務省の家計調査年報によると、50代の2人以上世帯の月の食費は8万円ほどですが、食費の割合は手取りの15〜20%前後にとどめたいところ。世帯年収が500万円の家庭の手取りを考えると、15%なら5万円程度。  それ以上ならまずは外食を減らす、ふるさと納税を活用して食料を確保しましょう」  そして、こうした支払いは、必ずクレジットカードやペイペイなどのキャッシュレス決済にする。1%程度のポイント還元があり、仮に月10万円に対して還元がつけば1000円が発生する。年間で1万2000円は少なくない。

年金受け取りを5年先送りして収入を増やす!

50歳貯金0円男の老後 ファイナンシャルプランナー・長尾義弘氏によれば、「バラ色の老後モデル」があるという。 「70歳まで年金受給を繰り下げ、それまでは夫婦で働くのです。65歳から69歳まで夫婦で働いて毎年330万円(夫250万円、妻80万円)を稼ぐだけで、世界はガラリと変わります」  もし70歳まで繰り下げた場合、年金受給額も大きく変わる。 「年金は受給を1か月繰り下げるごとに本来の額の0.7%が増額され、最長70歳まで繰り下げが可能。その場合の増額率は42%に跳ね上がるんです。つまり、モデルの夫婦が65歳だと年間268万円だった年金が、70歳から受給すると381万円になるんです」  今年4月からの法改正で、70歳までの就業機会の確保が企業の努力義務になり、国も70歳まで働くことを推奨している。  人生100年を見越した老後資金は、定年後からでも十分用意できるのだ。
50歳貯金0円男の老後

頼藤太希氏

【マネーコンサルタント 頼藤太希氏】 Money&You代表取締役。外資系生命保険会社で資産運用リスク管理に従事し’15年に起業し現職。『1日5分でお金持ち』(クロスメディア・パブリッシング)など
50歳貯金0円男の老後

長尾義弘氏

【ファイナンシャルプランナー 長尾義弘氏】 出版社勤務を経て独立。’04年にFP2級を取得し、お金や保険についての情報を発信。『定年の教科書 お金 健康 生きがい』(河出書房新社)など著書多数 <取材・文/真島加代・沼澤典史(清談社)>
1
2
おすすめ記事