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老後を楽しむには欠かせない「趣味」。男性にもおすすめなのは料理教室

 厚生労働省の調べによれば50歳で「貯金0円世帯」は約37%に上る。このままでは老後破綻が必至な情勢だが、意外にも生き方一つで明るい老後を迎えられることが判明。低コスト&実益を兼ねた趣味を持てば、限られた生活費のなかで最大限に老後を楽しむことができる!

趣味と実益を兼ねる。料理の技術は一生モノ

50歳貯金0円男の老後

「ベーシックなパンの作り方を学んだら、チーズやクルミなどを入れてアレンジを楽しむ男性も多くいらっしゃいます」と羽村氏

 老後を楽しむには趣味は欠かせない。だが、月22万円の生活費のなかで遊興費は5000〜6000円が限界だ。  そこでおすすめなのは実益も兼ねた料理。各地で料理教室を開催している「ベターホームのお料理教室」の講師・羽村雅子氏によれば、受講生の2割ほどは男性で、定年を迎えたシニア世代の男性が増加中だという。人気のコース「手作りパンの会」はチケット制で一回4950円なので十分予算に見合う。 「パンはこねて発酵させて焼くだけ。作り方がシンプルで道具も少なく、初心者でも始めやすいんです。焼き上がってオーブンを開けて良い香りが家中に広がると、なんとも言えない幸せな気持ちになれます。基本さえ覚えれば、アレンジ次第でなんでも作れますよ」

料理教室をきっかけに交友関係が広がる

50歳貯金0円男の老後

魚料理のコースでは刺し身や塩焼きなどのシンプルな料理のほか、アクアパッツァなど凝った料理の作り方も指南

 一方、男らしく魚料理の技術も極めたい。ウロコや内臓、エラの取り方や、三枚おろしなどの技術を丁寧に指導し、皿選びや盛りつけに至るまで教える「お魚基本技術の会」は一回6600円だ。 「釣りが趣味で、釣った魚を自分で調理したいというニーズは強く、自分で捌いた魚をつまみに飲みたい人も。魚は切り口によって旨味の感じ方が変わるので、捌き方で味が変わります。イカやホタテの調理指導も好評で、みなさん、魚介類全般への関心が高いですね」  教室で学ぶなかで、受講生たちは交友関係を広げている。 「教室で習ったパンを自宅で作り、撮った写真を受講生同士で見せ合ったり、魚料理の受講生のなかには、魚屋で店の人と仲良くなり、魚の知識を広げている人もいます」  料理は食の楽しみだけでなく、老後の世界を広げてくれるのだ。
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