仕事

できるビジネスマンの「情報収集術」にはコツがあった。SNSやマッチングアプリも

“生っぽい”情報が重要

会話「雑誌やテレビより、SNSを重視しています。仕事で関係する人々の興味関心がある分野や、当事者として関わっている情報をタイムリーにキャッチできるのは大きいですね。本人のコメントなどを通して、ニュースに対する具体的かつ実感的な現場感覚みたいなものが可視化される点もSNSならではだと思います。仕事で役立つ『生っぽい』感覚というものをキャッチするうえで、SNSは欠かせない情報源です」(30代・大手通信会社の企画営業)  多くのビジネスパーソンがSNSを中心に情報収集している様子だが、地方創生事業などを手がける広告プロデューサーは「会話」の重要性を説く。 「SNSはもちろん、重視しているのが会話。SNSでの発信未満のアイデアもキャッチできるし、それ以上に、誰かと話すことで生まれる気づきや情報同士の繋がりが大事です。メディアを通じて得られるのは、すでに製品化された情報です。そこに至る手前の、人間の感覚や業界内部の動きをキャッチしたいんです。  Facebookで1人繋がりが増えることは、どんなメディアに触れるより価値があること。新たな繋がりを期待して、コロナ以降も積極的にオンラインイベントやアイデアソンを開催しています」(40代・広告プロデューサー)  SNSでも会話でも、大切なのは、カジュアルな場で放たれる“生っぽい”情報に触れることのようだ。

情報が集まるコミュニティを自ら運営せよ

「マンガでもグルメでも映画でも、各ジャンルに詳しい知り合いを作っておくのは、定番だけど重要です。Twitterで各ジャンルの有名アカウントを一通りフォローすることも。もしくは、Discordなどで自分でチャットルームを立てると、勝手に情報が手元に集まってくる」(30代・IT系ベンチャーCTO)  自分から情報を集めるのではなく、自分の元に自然と情報が集まる環境を作れたら理想的! Twitterのフォロワー数22万人以上を誇る起業家の“けんすう”こと古川健介氏(@kensuu)も、「自分の元に自然と情報が集まる環境」づくりを実践している。 「LINEのオープンチャットを使い、情報が流通する場を自分で作って、そこをチェックしています。今の僕は『アル』というマンガ情報サービスを作っているので、マンガ好きのためのチャットを立てています。他にも、おもしろい記事を共有するチャットや、スタートアップ情報を交換するチャットも。スタートアップというテーマはニッチではありますが、この『スタートアップ情報と相談局』チャットは、LINEが選出する『第3回 LINE OpenChat Leader Award』にも選出されました」(けんすう氏) 「自分の元に自然と情報が集まる環境」を上手く設計できれば、それこそ「LINE OpenChat Leader Award」に選ばれるような一大コミュニティのリーダーというおいしいポジションにつくこともできる。情報収集のやり方ひとつで、未来は一気に広がるようだ。 <取材・文/原田イチボ(HEW)>
1990年生まれ。編集プロダクション「HEW」所属のライター。アイドル、プロレス、BL、銭湯サウナが好き。Twitter:@ichibo_h
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