できるビジネスマンの「情報収集術」にはコツがあった。SNSやマッチングアプリも
情報を制するものはビジネスを制す! とはいえ、肝心の「情報を制する方法」がわからない。アンテナを張るといっても、具体的にどんなところをチェックすればいいのだろう?
経営者、企画職、広告プロデューサー、起業家、そして、自身がインフルエンサーでもある実業家のけんすう氏。大量の情報をキャッチすることが要といえる職業の人々に「どんなところで情報収集しているか?」を訊いた。
音楽などのエンタメジャンルを中心に執筆するライターは、意外にも「マッチングアプリ」を活用しているという。
「マッチングアプリの『Pairs(ペアーズ)』には、趣味嗜好が合う相手を探すための『コミュニティ』機能があります。参加人数が多いコミュニティをチェックすれば、世間でいま何が流行っているのか簡単に知ることができます」(40代・エンタメ系ライター)
かつてのmixiのように、「Pairs」のコミュニティページには「ウマ娘 アプリやってます!」「五条悟しか勝たん」「NiziU」といった文言がずらりと並んでいる。本当にマスに流行っているものが知れる場所としては盲点かも?
「業界内Slackやグループラインに入り、関心ある領域をリードしている人がいるコミュニティに身を置くようにしています。あとは、とにかく足を動かすこと! 少しでも興味を持ったイベントは実際に行くようにしています。イケてる会場と会場は線でつながっているので、会場でフライヤーを持ち帰れば、また新たな良質な情報に触れられます。他にも気になった登壇者は速攻でSNSをフォローするなど、信頼できる情報を自ら繋げていくようなイメージです」(30代・中高年女性向けサービスを手がける起業家)
ひとつ情報に触れたときは、「この情報から次はどこに繋げられそうか?」を考えてみるのがよさそうだ。
「定期的に書店に足を運び、雑誌の表紙や見出しから流行を感じ取っています。自分はギフト商品に関する企画を担当しているので、Twitterなどで『母の日 どうしよう』とか『プレゼント 悩む』などユーザーが調べていそうなことを検索します」(20代・ギフト関連会社企画)
自分の仕事の場合、ユーザーがツイート検索をかけていそうなワードは何だろう? 自分ごとに置き換えて考えてみよう。ある経営者は、検索するだけではなく、トレンドワードを徹底的に掘り下げるという。
「Twitterのトレンドワードはみんな見ていると思うけど、本当に『すべて』読んでいる人は少ないのでは? 自分に必要な情報や興味ある情報は自然と入ってくる。そうでない情報を得るためには、強制的にそれらを仕入れるルーティンが必要。
僕の場合はそれがトレンドワードで、40位、50位くらいまで、その経緯や背景まで追って、世代や業界の違う人の興味関心に触れるようにしています。自分の年齢や本来の趣味嗜好からすると、TikTokerや、マンガのキャラや、なんかオタクっぽいハッシュタグとか、こうでもしない限り絶対に触れられません(40代・PR広告事業を手がける会社の経営者)
自分に必要ないかもしれない情報、興味のない情報にあえて触れるようにする。この“いつ役立つかわからない情報”たちが、いずれ周囲と一味違う発想に結びつくのだろう。
SNSやマッチングアプリはネタの宝庫
Twitterのトレンドワードを徹底的に掘り下げる
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