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鰹節由来の煙で燻した芋から作った本格焼酎「燻枕崎」を飲んでみた

最高金賞受賞の焼酎

燻枕崎

「枕崎」はTWSCの最高金賞を獲得しています

 6月7日、薩摩酒造から本格芋焼酎「燻枕崎(いぶしまくらざき)」が発売されました。早速飲んでみたので、レビューを紹介したいと思います。  ご存じ「枕崎」は鹿児島産のサツマイモ「コガネセンガン」と国内産の米麹を原料とした芋焼酎です。昔ながらのかめ壺で仕込むことで、豊かな香りとコクが生まれます。コガネセンガンはデンプンをたくさん含んでおり、芋のまろやかな甘みが楽しめます。クセはあまり強くなく、さっぱりしています。  東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC)で、2020年に新設された「焼酎部門」では15本が最高金賞を獲得しましたが、芋焼酎4本のうちのひとつにこの「枕崎」も入っています。
燻枕崎

鹿児島は枕崎市で作られている芋焼酎「枕崎」

2年にも渡る試行錯誤の末に完成

 今回、新たにお目見えした「燻枕崎」は、原料のサツマイモを燻しています。枕崎市内には40件以上の鰹節屋が点在しており、あちこちで鰹節を燻す煙が立ち上り、町全体に芳醇な香りが立ちこめているそう。  そんな枕崎の空気を詰め込んだ本格焼酎を作りたい、という想いから、プロジェクトがスタートしたとのことです。  枕崎市で60年余りの歴史を持つ鰹節屋「金七商店」と明治時代から続く薩摩酒造が手を組んで挑戦しました。今までにない取り組みなので、2年にも渡って試行錯誤を重ねたとのこと。枕崎水産加工業協同組合もプロジェクトに加わり、誕生したのが「燻枕崎」です。  蒸したサツマイモを粉砕して、パレットに並べ、鰹節由来の燻煙にさらして2時間燻し、100年以上使い込んだかめ壺でもろみと混ぜて発酵させます。その後、蒸留してブレンドを行えば、新感覚の本格芋焼酎が完成します。
燻枕崎

蒸したサツマイモを薄く並べます

燻枕崎

鰹節由来の燻煙にさらしながら2時間燻します

燻枕崎

燻したサツマイモ

燻枕崎

100年以上使い続けているかめ壺で仕込みます

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お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる

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