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パチプロからFXに転向、10億円稼いだトレーダー「大衆の心理を読み“期待の逆”をいく」

億超えFX神5人衆

超短期のスキャルピング

 年収でも驚きなのに……月収が8000万円! もはや嫉妬する気も失せるほど荒稼ぎしているためため氏が得意とするのは、数秒から数分で決済する超短期のスキャルピング。ボラティリティの大きな相場ほどトレード機会が増え、時には一日に300回以上売買することもあるという。 「秒で決済することもあるし、たまに1時間以上持ったりもしますが、取引の99%は10分以内に決済してますね。チャートにはテクニカル分析はまったく表示させず、ローソク足に全集中。時間軸は1分足とティック(時間単位でなく注文の約定ごとにバーが表示されるチャート)がメインです」  1分足チャートを凝視し、値動きの“勢い”に注目しながら売買を繰り返すのが一般的なスキャルパーのスタイル。だが、ためため氏は週足、日足という長期のチャートも欠かさずチェックするという。 「今日は一日上げるのか、下げるのかを、長期のチャートで分析して、その方向に沿ってトレードするよう心掛けてます。例えば、大き目の陰線の翌日に、その下げ幅を打ち消すほどの陽線ができたら、買い方が強いのは明らか。次の日は売り方の“手じまい買い”が発生して上げるだろうと考えられる。そうしたら、4時間足、1時間足とチャートをチェックしていって、その日のターゲットとなる価格帯を探す。そこに到達するまで買い目線で売買を繰り返すんです」

無視しがちなファンダメンタルズもチェック

 週足、日足などと合わせて、スキャルパーが無視しがちなファンダメンタルズもチェックしている。 「ボラが出たときに、その背景を理解しているかどうかは結構、大きな違い。例えば、5月17日にはFRB(米連邦準備理事会)のクラリダ(副議長)の講演がありましたけど、期待と裏腹にテーパリング(金融緩和の縮小)について、何もしゃべらへんかった。当然、ドル/円は動きませんよ。すると、『ボラが出るにはまだ材料が足らへんのやな』と理解できて、落ち着いてトレードできる」
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「大衆の期待」が砕かれる価格帯を見極めよ!
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