更新日:2021年07月04日 11:47
エンタメ

大谷翔平の大活躍から考えるお笑い芸人の二刀流

大谷翔平の二刀流もすごいが……

大谷翔平

今やメジャーで大活躍の大谷翔平。写真はデビュー3年目のキャンプでの1枚

 アメリカでも日本でも、メジャーリーグ・エンジェルスの大谷翔平選手の「二刀流」が“炎上”ならぬフィーバーを起こしています。  先日のヤンキース戦では投手&打者としてのリアル二刀流が初回の大乱調で残念な結果になりましたが、「大谷翔平も人間だった」というツイートが寄せられるなど、一度や二度の失敗で彼のここまでの実績・功績が損なわれるものではないでしょう。  故障なくシーズンを乗り切ってもらいたいと野球ファンとして日本人として心から願っています。

霜降り明星・粗品を初めて見たときの衝撃

 大谷選手のように同じフィールドだけども違う形で活躍することを「二刀流」の定義だとして、芸人の世界で考えてみると……お笑い第7世代のトップランナーとして奮闘する霜降り明星の粗品君がピン芸の「R-1」と漫才の「M-1」で優勝しており、文字通り「リアル二刀流」かもしれません。  余談ですが、粗品君がNSCに入らず、現役大学生のままオーディションを勝ち上がり、当時の若手の劇場「5upよしもと(現・よしもと漫才劇場)」に出演した初舞台を偶然、私は袖から観ていました。  これまで見たことのない切り口のフリップ芸に驚き、一緒に観ていた舞台監督と「この子は近い将来R-1で優勝する素材やね」と話をしたことを思い出します。  話を戻して……最近ではドラマにも出演、絶対音感を持っていると言われる彼は音楽の世界へも進出して活躍のフィールドをさらに広げていきそうです。
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お笑い芸人の二刀流の歴史
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漫才作家。'84年、オール阪神・巨人の台本執筆を皮切りに、漫才師や吉本新喜劇に多数の台本を提供。'90年吉本総合芸能学院(NSC)講師就任。担当した生徒は1万人を超える。著書に『吉本芸人に学ぶ生き残る力』(扶桑社刊)などがある

吉本芸人に学ぶ生き残る力

NSC講師として1万人以上の生徒を送り出した伝説の講師が教え子たちに教えた生き抜く術とは


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