エンタメ

大谷翔平の大活躍から考えるお笑い芸人の二刀流

常にアンテナを張る必要性

「おもしろいMC」として活躍を続けるためには、この「常識」と「非常識」を巧みに操れなければなりません。  そうなるためにはネットやテレビでニュースを見て(最近フェイクニュースが多いので気をつけながら)、ラジオも聞いて、本を読んで語彙をふやして、常に世間の動向にアンテナを立てておくことを当たり前にすることが必要でしょう。それでも生まれ持った才能にはなかなかかなわないことも現実です。  そのためには努力あるのみ!なのです。

南海キャンディーズ・山里亮太の一言

 いつも思い出すのが南海キャンディーズで大ブレークして何本ものレギュラーを持っていた山ちゃんが言った言葉です。  ある時、楽屋で山ちゃんの大きなカバンに入っていた政治、経済、外交、小説などの7冊のハードカバーと文庫本を見た時「こんなもん持ち歩いてんのん?」という問いかけに彼はこう答えたのです。 「先生、さんまさんや紳助さんに“山里どう思うねん?”て聞かれた時に即答できないと来週僕の席(レギュラー)はなくなるんです。いまが人生の中で一番勉強してます」  この姿勢、どの世界にも通じることではないでしょうか。 文/本多正識
漫才作家。'84年、オール阪神・巨人の台本執筆を皮切りに、漫才師や吉本新喜劇に多数の台本を提供。'90年吉本総合芸能学院(NSC)講師就任。担当した生徒は1万人を超える。著書に『吉本芸人に学ぶ生き残る力』(扶桑社刊)などがある

吉本芸人に学ぶ生き残る力

NSC講師として1万人以上の生徒を送り出した伝説の講師が教え子たちに教えた生き抜く術とは

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