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有名人着用で1億9000万円!? スニーカー高騰が止まらない

コロナ禍でダブついたカネがモノへと向かった結果、スニーカーや酒など、さまざまなジャンルで希少品の価値が高騰中だ。思わぬ「含み益」で賑わう各界隈の愛好家たちに趣味と実益を兼ねた資産形成術を直撃した!

有名人着用で2億近く!?スニーカーバブル沸騰

スニーカー

写真はイメージです

「コロナ禍で在宅時間ができ、自分の趣味に向き合う人が増えました。それに合わせてスニーカーや腕時計などの嗜好品を楽しみつつ、賢く資産形成をする人々も増えているんです」  そう語るのはサラリーマンの副業事情に詳しい小林昌裕氏。コロナ禍における政府の国内施策も影響していると分析する。 「給付金や融資により現金の流通量が増えました。今後、円の価値が下がるのを見込んで、価値の上昇が見込める希少品に替えておきたいという意識も働いていると思われます。時計やコインなどはもともと価値の上がりやすい嗜好品でしたが、スニーカーやゲームなど一般人にも馴染みのあるジャンルも市場参入者が増え、注目が高まっています」  こうした趣味も兼ねた資産形成はメリットが大きいとも語る。 「副業として投資や転売を始める人は多いのですが、本業の合間を縫っての作業が継続できず、挫折する人も一定数いる。しかし、こうした“趣味系投資”なら続きやすく、市場原理も理解しやすい。金銭面以外にも趣味の充実や、同好の士との出会いで人生が豊かになるのも魅力。コロナ禍を機に趣味で稼ぐ力を身に付けておくのは非常にオススメです」  コロナ禍で活況の“趣味系投資”。その実践者たちの知られざる秘策を追った!

スニーカーがここまで高騰する背景は?

「今年カニエ・ウェストの『エアイージー1』が約1億9000万円で落札されて話題になりました。これは去年までの過去最高落札額、ジョーダン着用の『エアジョーダン1』(約6000万円)を3倍以上も更新する値。まさにスニーカーバブルと言えそうです」
スニーカー

購入価格1万2000円→現在の価値約25万円
’94年発売のジョーダン1最初の復刻モデル。オリジナルを忠実に再現しているのが特徴

 天井知らずのスニーカー市場の活気を熱く語るのはジョーダン村川氏。超が付くほどのスニーカーのマニアでありながら、投資としても楽しんでいるという。スニーカーがここまで高騰する背景を村川氏はこう説明する。 「コロナ禍での経済不安や金融危機に備えようと、富裕層を中心に金地金やビットコイン、アートなどを購入する動きがありました。スニーカーは世界中に熱狂的な収集家が存在するので、美術品と同列で扱われる投資対象なのです」  もちろん、これほどの超レアな限定モデルだと一般人には手を出せないが、新作の抽選販売への参加ならば初心者でも手堅く稼ぐことが可能だという。 「定価2万5000円の限定モデルに当選すれば、モデルにもよりますが5万円くらいで買い手が見つかります。値動きは発売直後に値段が上がって、その後はすぐに下がる傾向がある。当たった瞬間に売るのが手堅いです。株のIPOのようなセカンダリー市場はスニーカーには期待しないほうがいいでしょう。  最近の傾向としてNIKEは限定モデルを乱発気味。この場合、1個の値段はそれほど高くなりませんが、入手するチャンスは何度もあるので、それを生かして数で勝負するのが定石です。NIKEは需給バランスの調整が絶妙なのと、巧みなプロモーションでブランド価値を維持して価格崩壊を回避しているので、こうした手堅い戦略をとれば大きな損にはなりません」  このような市況で今後人気化するスニーカーを予想するにはトレンドを把握することも重要だ。 「少し前はハイブランドとのコラボが人気でしたが、最近はアーティストとのコラボが盛り上がっています。有名アーティストだけでなく、若手の起用も今後増えることが予想されるので、伸びそうなアーティストとのコラボ商品は青田買いしておくのも手かもしれません」
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スニーカーの宿命、加水分解対策は?
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