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MicroSDカードの偽物が出回っている。128GBの商品の実際の容量は16GB

見た目に差はないけれど…

MicroSDカード

左が正規品、右が偽物。パット見の違いは色味以外無いように見える…

 ここで実際に正規品と偽物の違いを画像とデータで見比べてみようと思います。  入手した偽物のMicroSDカードはパッケージ無しのバルク品扱いと言う名目で販売されていたのでパッケージは有りません(バルク品とは、PC用語で、業販向けを個人向けにバラ売りした製品という意味です)。  筆者が所有している正規品と比べると、偽物は色味がやや薄い印象。SDカードアダプタは正規品に比べると文字が太めに印刷されています。こうしてみると、ロットや製造場所の違いで出た誤差のようにも見えます。単品だけ購入していたら見落としてしまいそうな差しかありません。

性能では雲泥の差

 ではベンチマークを比較してみましょう。  ストレージの速度を計測出来る定番ソフト「CrystalDiskMark」を使ってみると正規品と偽物に大きく差が出ています。読み込み速度こそどちらも差が無いように見えますが、書き込み速度では大きな違いが出ています。ストレージデバイスのチェックツール「h2testw」を利用してみると、128GBと言いながら実際の容量は16GBと表記されており、全く使い物にならないことがわかります。
MicroSDカード

左が正規品、右が偽物。明らかに書き込み速度に差が出ている

 偽物MicroSDカードは実は中華通販サイトのAliexpressなどで多く販売されています。中には、1TBのMicroSDカードが800円程で販売されていたりするので興味本位で購入する以外は避けたほうが良いでしょう。
MicroSDカード

1TB800円は魅力的だが正規品が来ることはまず無いだろう

 また、MicroSDカードだけでなく、USBメモリも多数の偽物が販売されているので注意が必要です。安いからと飛びつかず、きちんと名前の知れているショップで購入する方が安物買いの銭失いにならずに済むかもしれませんよ。 <文/板倉正道>
テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク
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