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ネット上でお賽銭を募る「カミムスビ」は新手の神社ビジネスか?運営を直撃

「カミムスビ」とは一体どんなシステムだったのか?

カミムスビ

お賽銭機能の停止と謝罪を掲載したカミムスビ。ネット上では「詐欺だ!」などの声が多く聞かれたのだが、関係者はそれを強く否定した

 全国の神社を掲載するサイト「カミムスビ」がクレジットカードを使って好きな神社にお賽銭を納めるオンラインサービスを設けたところ、無断でお賽銭機能や境内の写真などを掲載された多くの神社が困惑し「詐欺ではないか」と取り沙汰された。サイトを運営する一般社団法人神社を守る会は、お賽銭機能を停止すると共に、謝罪の言葉を掲載し騒動は一段落している。  問題となったお賽銭機能は、サイトに掲載されている神社にクレジットカードで任意のお賽銭を支払えば、サイト運営者が決済手数料を差し引いた金額を神社に納めるというものだった。しかし、掲載されている3万を超える神社にどのようにお賽銭を納めるのかは説明がなかった。さらに、運営をする一般社団法人神社を守る会も実態がまったく不明なことから疑惑を深めるに至ったのである。  運営組織の実態がまったく不明なのは事実であった。この社団法人の登記簿をみると登記は昨年11月に行われたばかり。4人の理事の名前が掲載されているが、登記簿上の主たる事務所は東京都練馬区となっているのに対して、代表理事の住所は滋賀県となっている。さらに理事の名前を検索していくと、一人が「日本伝統会議」の屋号で古事記の朗読DVDなどの販売をしていたことが判明。

関係者はビジネスを否定

 この屋号のFacebookページを見てみると「邪馬台国と高天原が徳島にあった」などと主張する団体の催しを宣伝しているのも見つかった。これは、新手の神社を利用したビジネスを目論む集団なのか。しかし、取材に応じた同団体の関係者は、それを否定した……。取材依頼のメールを送信したのは、ちょうど騒動がネットで盛り上がり初めていた7月9日頃のこと。メールを送ると数時間後に電話が掛かってきた。  電話の人物は同社団法人に所属する人物であるとした上で「匿名ということにしてもらいたい」と名を名乗らなかった。なんだか、妙な感じがしたが、それは承諾して話を聞くことにした。  この人物がまず強調したのは非営利の団体であることであった。これまでサイトの運営費などは役員らが手弁当で行っていて、すべて持ち出しであるとし「決して詐欺ではない」と何度も繰り返し、あくまで神社が好きな個人が集まった団体であると説明した。電話の相手に、どういった経緯で参加しているのかを尋ねると、こう応えた。 「私自身も、神社めぐりを趣味にしていたら声をかけられたんです。自分はサイトのデザインや管理ができるので、それを担当しています。もちろん報酬はありません」  そして、問題となったお賽銭機能については次のように語る。 「昨年11月に、神社本庁に相談にいった際にお賽銭やクラウドファンディング、オンラインのサービスに対しての神社界の見解をお伺いしました。しかし、自分たちはもともと多くの神社が収益も少なく危機的状況にあるために、なんとかしたいと考えて集まったこともあり、ひとまず始めたほうがよいのではないかと考えて今年5月にサイトをオープンしたのです」
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ネットを用いた参拝を多くの神社は認めていない
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