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「旧車會の雑誌」が新創刊、驚きの販売戦略とは…「俺らの読者は書店になんか行かねえんだよ」

ヤンキー界のレジェンド降臨! 令和の旧車會カルチャーを体現する雑誌が誕生した。 かつて日本中のヤンキーを熱狂の渦に巻き込んだ伝説の雑誌『月刊チャンプロード』の魂を受け継ぎ、新時代の旧車會文化の「今」を切り取る愛旧ジャパンスタイルブック 3月に発売されたこの新たなメディア誕生の裏側には、ヤンキー界の重鎮・岩橋健一郎氏の存在があった。規制と常識に反骨心で立ち向かい、社会の枠からはみ出た者たちの「居場所」を作り続ける岩橋氏。その声のもとに編集長は元チャンプロードのエース記者・宮入正樹氏。さらには元チャンプロード誌の名物編集長・秋本敏行氏(カメラマン)が結集した雑誌は、書店ではなく全国のバイクショップで販売。創刊記念は本当に旧車一台をプレゼントなどなど、すべてが規格外だ。 岩橋氏が語る雑誌作りへの情熱と哲学、そして次世代へ贈るメッセージとは? 独占インタビューから、その真意に迫る!
愛旧ジャパン

愛旧ジャパンスタイルブック(VOL.02)

『チャンプロード』はなぜ休刊になったのか

――まずは、今回雑誌を立ち上げた経緯について教えて下さい。 岩橋健一郎(以下、岩橋):じゃあ、まずこれまでの状況を説明しようか。10年くらい前からかな、こうしたバイク系の雑誌に対する風当たりがめちゃくちゃ強くなってきたんだよ。「過激すぎる」とか「よくないことを助長している」とかって言われてさ、書店やコンビニが俺らの雑誌を置いてくれなくなっちゃったんだ。特に表紙に3段シートのバイクとか半キャップかぶった兄ちゃんを載せるのがNGになって、どんどん規制が厳しくなっていったんだよね。 ――『チャンプロード』も2016年に休刊してしまいましたが、規制で雑誌が売れなくなったのが大きな原因だったわけでしょうか。 岩橋:それだけじゃないんだけどさ、書店とかだと、万引きの被害もめちゃくちゃ多かったんだよ。うちの雑誌を読む層ってのは、どうしても10代、20代の若い子が中心だから、中にはお金払わずに万引きしていく奴らもわんさかいてさ。で、本屋としては、万引きの損害をカバーするためには、うちの雑誌を1冊置くのに相当数売れないと元が取れないってなるわけよ。面倒くさくなって「もう暴走族雑誌なんか置かねえよ」ってなる店が増えていったんだ。

「書店を介さないルート」を作りたかった

――そんな逆境の中で『愛旧ジャパンスタイルブック』を立ち上げたわけですね。やっぱり、気になるのは書店では売っていないということです。万引きが多いから断られたとかですか。 岩橋:違うんだよ。俺らの本当の読者はさ、別に書店になんか行かねえんだよ。だからもう書店を介さないルートを作ろうと思ったわけ。全国の旧車會のショップ……これが50店舗くらいあるんだけど、ここに直接卸したりさ、ネット販売に力を入れたりしてるんだ。広告だって、バイクショップ中心に募集してさ。ショップにも一冊当たりでインセンティブが入る仕組みにしたんだ。そうなると、広告を出しているショップも「本が売れれば売れるほど広告料がチャラになる」わけだ。俺らなりのやり方で、読者と直接つながる道を切り開いたってわけよ。
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あえて「紙の雑誌にこだわった」理由
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