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コロナ禍で退去相次ぐ美大生向けアパート。大家がとったテコ入れ策は”壁画”

若い人は芸術家になる夢を諦めないで欲しい

 最後に高橋氏に今後の活動について聞いてみた。 「コロナで白紙になった海外進出を今度こそ実現したいですね。色々な意味で日本とはスケールが違うので、活動の幅が広がると思ってます。自分もまだまだの人間なので、美大生や若手クリエイターは応援の対象でもありライバル・刺激を受ける存在でもあります。今は大変な時代ですが、若い人は芸術家になる夢を諦めないで欲しい。大学で学んでない自分でも27歳から絵で食っていけてるのは、諦めずに続けたからなので」  人生の貴重な時間であるキャンパスライフをコロナ禍でフイにしていると感じでいる人も多いだろう。夢を断念する学生が増えないことを願うばかりだ。

川崎市で建築中の新庁舎を囲うフェンス。こちらも高橋氏がミューラルアートを施した

Kensuke Takahashi 横浜出身在住のペインター/壁画家。確かな描写力・緻密なテクニック・現実を飛び越える自由な発想力で、大型壁画を中心に飲食店舗内壁画、企業や行政へのアートワーク提供やライブペインティング出演等活動の幅を多岐に広げている。近年は大型の壁画として川崎市役所本庁舎・JR横浜駅エキナカ・マカオ等にて制作。神奈川県啓発事業・横浜開港祭2019/2021へアートワーク提供等幅広く活動中 Instagram(@kensuketakahashi1977.art) 取材・文/栗林篤
不動産、マネー、ネットカルチャー分野を得意とするフリーライター。社会事情についても執筆する。著書に『サラリーマンのままで副業1000万円』(WAVE出版)。X(旧Twitter):@yuutaiooya
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