更新日:2022年11月18日 20:54
仕事

筋トレを仕事にした20代モデル社長・エドワード加藤が語る「仕事とトレーニングの共通点」

留学先のジムで出会ったマッチョな学生に衝撃を受ける

エドワード加藤 そんなエドワードさんが衝撃を受けたのが、留学先の大学で出会った「マッチョな学生」だった。 「向こうの大学には専用のジムがあって、学生はそこを利用できるんです。そこで、定期的に通って筋トレをしていたのですが、日本とは明らかに体格の違うマッチョな人がゴロゴロいました。もう本当にすごい体つきで。見とれてしまうほどの美しい肉体でしたね。そんなマッチョな人に自然と憧れるようになり、自分の中でスイッチが入った。そこからは、目標とする肉体を目指すため、週4~5回の筋トレをやるようになりました」  そして次第に、「筋トレを仕事にしよう」という思いがこみ上げてきたエドワードさんは、スポーツを専攻していたイギリスの大学を中退。  日本でパーソナルトレーナーを目指すべく帰国を決意することになる。

限界がない分、どこまでストイックになれるか…

エドワード加藤

まさに、“彫刻”のような筋肉のエドワード加藤さん

 日本に戻ってきて最初に考えたのは、パーソナルトレーナーになるための資格取得だった。NESTAやNSCAなどの資格を有していれば、 1つの肩書きとなり、トレーナーの仕事をこなす上で有利になるからだ。  しかし、資格保有者は何万といるゆえ、埋もれてしまうと考えたエドワードさんは「経験」と「惹きつける力」が重要だと思い、肉体美を競う大会で結果を出すことを志した。 「もちろん資格を取っても良かったのですが、何より大会で成果を出せば名声も上がるし、箔も付く。実力で自分の力を示そうと思ったんです。当時、ベストボディジャパンという大会が流行っていて、2015年に地元の名古屋大会で優勝しました。その後、東京で開催された全国大会では2位でしたが、フィジーク選手としても一流を目指そうと思ったターニングポイントになりましたね」  多くの大会で結果を残すために心がけてきたことをエドワードさんに聞くと「限界がない分、どこまでストイックになれるかが勝負」だと語る。 「ステージに立ったときに、自分のパフォーマンスを最高潮に持っていく必要があるのですが、ちょっとの甘えでもステージ上に現れてしまう。シビアな競技だからこそ、自分に妥協せずに筋トレに打ち込めるかが大切だと思っています。大会前は1日中筋肉のことを考えていますね(笑)。スケジュールがパンパンになるくらい日々が忙しくなるので、うまく回るように意識しないといけないんです。  また、どれだけ筋肉量を増やしながら体重を落とせるかが肝になるので、食事も1日5食とこまめに摂り、不要なエネルギー源が脂肪に回らないよう留意しています。大会本番の見せ場となる直前まで筋肉に負荷をかけ、彫刻のような肉体の美しさを魅せられるよう、最後の最後まで貫く姿勢が大切ですね」
次のページ
周囲を尊敬し、チームワークを発揮すること
1
2
3
4
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

記事一覧へ
おすすめ記事