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ソフトバンクのスマホ教室に潜入「家族に聞けない悩みを解決しながらスマホの楽しさを伝えたい」

講義に使えそうなネタは、常日頃から探す工夫をしている

スマホ教室

スマホ教室にて、PayPay上でマイナポイントを登録する方法をレクチャーしている様子

 ユニークかつ質の高いスマホ教室を続けるには、「事前準備も相当念入りに行っている」と金木さんは続ける。 「スマホやアプリのアップデート情報や操作の仕方はもちろん、普段の生活でスマホ教室に活かせそうなものを常にアンテナ張って探していますね。例えば、何気なく駅から店舗まで歩く途中で綺麗なお花を見つけたら写真を撮ってみたり、PayPayが使える意外なお店を探してみるなどです。一見たわいもないことでも、お客様は意外に喜んでくれたりします。クラスによって参加者の雰囲気やITリテラシーが違いますが、誰でもスマホ教室が楽しめるよう、日々引き出しについては研究していますね」

中には100回以上参加しているお客様も……

 このような取り組みが功を奏し、金木さんの主催するスマホ教室は「日本一ユニークなスマホ教室」と言われるようになり、自然と口コミで受講者が増えていくサイクルを生み出しているのだ。 「自分が楽しんでいるものは、人に紹介したくなるものです。私のクラスには平均して7~8名のお客様が参加しますが、お互い仲良くなってもらうことを意識しています。コロナ禍ではオンラインで人と会う機会が増えましたが、お客様は新しい人間関係を作る機会が少ない分、スマホ教室が“趣味のサークル”のような存在になれば、毎回「〇〇さんに会いたい」と思ってもらえる。気の知れた関係性を築くことができれば、参加者同士で教え合ったりフォローしたりすることができるので、挫折することも少なくなります」  筆者も実際に金木さんが運営するスマホ教室に参加させてもらった。  この日参加していたお客様は、Zoomでの画面共有やカメラによる写真撮影、PayPayなどを難なく使いこなしていて、ITリテラシーは非常に高い印象を受けた。
スマホ教室

スマホ教室に参加するお客様。和気あいあいとした雰囲気で、終始楽しい雰囲気で会が進められた

「もちろん最初の頃は、操作がおぼつかずに苦労されていましたが、回を重ねるごとにスキルが上がっていきましたね。中には100回以上もご参加いただいているお客様もいます。同じカリキュラムにしても、『毎回違う発見がある』とお伝えしていて、繰り返し出てもらうことでより理解が深まると思っています」
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「スマホに変えて良かった」と心から思ってもらいたい
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1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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