『鬼滅の刃』を分析する神戸大学研究員が注目。「無限列車編・魘夢戦」の重要なセリフ6選
―[鬼滅夜話]―
現在テレビアニメも好評放送中の『鬼滅の刃』。本作には多くの「心にのこる名ゼリフ」がある。神戸大学の研究員である植朗子氏が11月18日発売の著書『鬼滅夜話』(きめつやわ)で民間伝承・比較民俗学の視点からセリフに潜む本心をキャラクターごとに分析している。だが、同書で解説する名ゼリフ以外にも、ストーリーの転換にかかわる「大切なセリフ」がたくさんある。ここで「無限列車編」の中で、とくに「魘夢戦」に注目して「重要なセリフ」をふりかえっていこう。
【ご注意下さい!】この記事には、漫画『鬼滅の刃』8巻までの内容と、アニメ『鬼滅の刃・無限列車編』のネタバレが含まれます。
何人もの失踪者を出しているという「無限列車」。主人公・竈門炭治郎(かまど・たんじろう)とその妹・禰豆子(ねずこ)、炭治郎の同期である我妻善逸(あがつま・ぜんいつ)、嘴平伊之助(はしびら・いのすけ)たちは、この事件を解決するために、鬼殺の任務を与えられた。
被害者には鬼殺隊の隊士も含まれ、その被害規模の大きさから、炎柱・煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)も、炭治郎らとともに無限列車へ向かうことになる。ここには「下弦の壱」と呼ばれる鬼の実力者・魘夢(えんむ)が潜んでいたのだった。
煉獄さんの「寂しい心」を浮きぼりにする魘夢
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1977年和歌山県新宮市生まれ。神戸大学国際文化学研究推進センター協力研究員。大阪市立大学文学部国語・国文学科卒。大阪市立大学大学院文学研究科前期博士課程修了。神戸大学大学院国際文化学研究科後期博士課程修了。博士(学術)。専門は伝承文学、神話学、ドイツ民俗学。著書に『「ドイツ伝説集」のコスモロジー -配列・エレメント・モティーフ-』(鳥影社)、共著に『はじまりが見える世界の神話』(創元社)、『「神話」を近現代に問う』(勉誠出版)など
ニュースサイト「AERAdot.」の人気連載・『鬼滅の刃』のキャラクター分析記事を大幅に加筆した『鬼滅夜話』待望の書。2020年12月から始まった神戸大学研究員の植朗子氏による分析記事は、配信されるたびにSNSで話題となり鬼滅ファンからも認知されているようになった人気連載。SNSでの「単行本で読みたい」という声にお応えし、大幅加筆&キャラクターも追加! 炭治郎や禰豆子、鬼殺隊の「柱」メンバー、鬼たちのセリフや行動の裏にあるものとは!? 全352ページで読み応えもたっぷり。鬼滅ファン必携の書!
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『鬼滅夜話』 キャラクター論で読み解く『鬼滅の刃』 |
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