これは読んで字のごとく、今日の、目の前の相場がすべてではないということです。急騰している銘柄を焦って買ったら、翌日は反落して大損…そんなことは日常茶飯事。すべては余裕のなさが生む失敗です。 　競馬も同様です。メインレースがハズレて今週末はマイナス、でも最終レースがある、一発逆転で取り返そう！　こんな場当たり的な戦い方をしていては傷口を広げるばかりです。 　そんな時こそ、この格言を思い出したい。レースは毎日行われています。中央競馬も毎週末行われています。土曜の12レースの後にはすぐに、翌日の1レースがある。日曜の最終レースの後には、次の土曜日の1レースがあるのです。 　それくらいの余裕を持って馬券を買うことが大事ですし、時には買わずにケンをするのも判断のひとつです。 　いかがだったでしょうか？ 　毎週末馬券を買っていると、実は各レースの予想以上に取り組み方やメンタルが大事なことに気付きます。目の前のレースをただ買うのではなく、自分自身の行動にも注目してみると、さらなる回収率アップに繋がるのではないでしょうか。 文／TARO競馬予想ブログとしては屈指の人気を誇る『TAROの競馬』を主宰する気鋭の競馬予想家。12月5日に最新刊『馬券力の正体 収支の8割は予想力以外で決まる』（オーパーツ・パブリッシング）が発売になった。著書は他に『競馬記者では絶対に書けない騎手の取扱説明書』（ガイドワークス）、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』（扶桑社）が発売中。