更新日:2021年12月23日 19:41
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被害総額9億円超。コロナ禍で医療従事者たちを食い物にした“魔性の女”の素顔

私文書を偽造し、離婚届を勝手に提出

占い師をして「朝顔のツルのような女」と評された矢嶋真澄こと志賀真澄。有印私文書偽造など、今後余罪が追及される見通しだ

 元夫は5年ほど前に矢嶋と別居生活を送るようになる。そして、矢嶋と飯島がただならぬ関係に陥っていったのはその頃からだった。  そして矢嶋にはもう一つ重大な疑惑がかけられている。元夫の男性の証言。 「元夫と言ってますが、実はつい最近まで自分が離婚していた事実すら知らなかったんです。真澄が僕の印鑑や保証人の印鑑を勝手に作り、勝手に離婚届を出していたんです」  これが事実なら、有印私文書偽造の罪に問われることになるだろう。 「これについてはまもなく彼女を訴えることで準備が整っています」  と“元夫”にされた男性は語る。矢嶋真澄として逮捕され、新聞やテレビでも報じられた女性が実は志賀真澄だったカラクリである。  11月9日に有罪判決が出た矢嶋真澄は即日釈放され、執行猶予とは言え、自由の身となった。クリニック側から横領したと見られる金はいったいどこにあるのか。  矢嶋真澄こと志賀真澄を直撃した。

「結婚の約束をしているから、不倫ではない」

 矢嶋真澄こと志賀真澄は、時折、語気を荒めながらも直撃取材に応じた。以下は彼女との一問一答である。 ーー有罪判決が出ましたが、現在の気持ちを教えてください。 志賀 虚偽のカルテを作成するなど、裁判で認定された件は事実。深く反省しています。 ーー裁判で有罪となった件以外に、飯島と共謀し、クリニックの口座から10億円近い金を横領した疑惑も囁かれています。 志賀 少なくとも私は知りません。私たちを陥れようとしている人たちの虚言だと思います。 ーー「真澄が勝手に離婚届けを出して、自分の知らぬ間に離婚させられていた」と元旦那さんが証言しています。これは事実か。 志賀 それについては認めます。元旦那からDVを受けてきて、逃げるために虚偽の離婚届を作成し、提出しました。 ーー共犯者と目される飯島とは愛人関係にあった? 志賀 不倫ではありませんよ。真剣にお付き合いしていました。飯島は今の奥さんと別れて一緒になると言っていました。彼が出てくるのを私は待ちます。それと、私と飯島の性的な動画が流出していると聞きましたが、それは認めます。でも、プライベートなことであり、今回の事件と何の関係もないことです。  彼女は堂々とこうコメントし、最後にこう語った。 「私も飯島も、たしかに違法行為をはたらきました。でもそれは、自らすすんでやったのではなく、上の人間から無理やりやらされたんです」    前出の菊池氏が今の気持ちを語ってくれた。 「裁判で有罪が確定しているというのに、まだ誰かのせいにしたいみたいですね。まったくふざけてますよ。また、10億を超える大金が不明になっているのも事実。我々ができることは彼らを訴えて、司法の場で闘うことくらいです。2人には罪を認め、まずは誠意を持って、ぼくたちに心からの謝罪をしてほしい。今思うのはそれだけですね」  2人のエッセンシャルワーカーの犯した行状は、あまりにも罪深い。 取材・文/根本直樹
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