カーシェアのメリットはPCやスマホから予約して、車が空いていれば即利用できること。そして、15分単位と短時間でも利用でき、ガソリンも入れなくていい。例えば、買い物に行こうと思い立って、ちょっと使うといった時に最適だ。 　レンタカー屋が家のすぐ近くにあるという人は幸運だが、ほとんどは歩いて行ける圏内にはないだろう。都市部ならカーシェアのステーション数が多いので、徒歩圏内で見つかるかもしれない。それなら、自分の車のようにして活用できる。 　デメリットとしては、乗り捨てができず、その車の予約が埋まっているならどうしようもないこと、レンタカーに比べると車種のラインナップが限られていること、などが上げられる。また、清掃員が巡回しているものの、毎回ピカピカに掃除されているわけではない。あくまでカーシェアなので、前の人が汚している場合は、嫌な思いをすることもある。 　旅行などで予定が決まっていて、丸1日泊まりがけで使うなら、レンタカーの方がリーズナブル。生活の中で買い物に行くなどの短時間利用ならカーシェアの方が便利だ。 　月に1度、突発的に利用する機会があるなら、カーシェアの会員になっておこう。ただし、トップシェアのタイムズカーは月額880円が発生する。この880円は無料利用料金として使えるので、1ヶ月に1度でも利用するなら元が取れる。 　いつ使うかわからないが、カーシェアを使えるようにはしておきたい、というなら、オリックスカーシェアやカレコの月額がかからないプランを利用しよう。ただし、当たり前だがその分利用料金は割高になる。毎月使うのであれば、通常プランを契約した方がいいだろう。 　筆者も複数のカーシェアサービスを登録しており、オリックスカーシェアだけ月額が発生するプランにしている。月額880円で、通常料金は15分あたり220円。6時間パックなら4200円だ。 　月1でコストコでまとめ買いするので6時間パックを使ったり、仕事でウイスキーを運ぶのに1～2時間使ったりと、週1～2ペースで使っている。実家の両親を迎えに行くのにも使えるし、ちょっとした買い物でも活躍する。 　それでも料金は月に1万円前後だろうか。筆者の事務所周辺の駐車場料金の相場は約2万円/月。車両代はもちろん、ガソリン代とか車検代とかを考えるまでもなく、圧倒的にカーシェアの方が安い。 　いざという時にサクッと車を借りられるのはとても便利。一度でいいのでカーシェアの便利さを体感して欲しい。特に車を買おうとしているなら、カーシェアでこと足りると気がつき、大きな節約になるかもしれない。 ＜文／柳谷智典＞ お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる