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会社を辞めてズルズルと始めた投資が月23%増、YouTuber・逢坂みぁの手法とは

損切り力を生かしてKOオプションをフル活用

常勝トレーダー

もっぱらスマホでトレードするというみぁ氏。超ハイレバトレードも可能なKOオプションを利用して、’21年6月のドル高局面にボンド/ドルを売り倒し、1か月で資産を14倍に増やすことに成功したという

 誰でも損失を抱えるのは嫌なもの。かといって損切りを早めれば、“損切り貧乏”になりがち。だが、みぁ氏は「ノックアウト(KO)オプション」というFXから派生した金融商品と出合うことで、その“損切り力”を利益に転換させたという。 「KOオプションはFXと同様、通貨ペアが売買できるものですが、必ず注文時にKO価格=損切りレートを設定しないといけないんです。で、一度決めたKO価格は注文が通ったらズラせない。不便に感じるかもしれませんが、その分、資金効率を高めることができる。というのも、損切り幅を狭くするほど、レバレッジをかけることができるんです。FXの最大レバレッジは25倍なので5万円の証拠金でドル/円を取引すると1万通貨持つのがやっとですが、KOオプションなら20万通貨、30万通貨とポジションを建てられる」  KOオプションで損切り幅を数pipsに抑えれば、時にレバレッジは1000倍に! ポジションの塩漬け防止にもなるため初心者でも取引しやすい商品と言えるだろう。これを利用して、みぁ氏は値動きが激しくなりやすい経済指標の発表時にトレードを行う。 「’21年6月のFOMC(米連邦公開市場委員会)では予想以上にタカ派(金融引き締め)の見通しが出てドル高が進みましたが、このときボラティリティ(変動率)の大きなポンド/ドルの売りをKOオプションで入れていたため1か月で資金が14倍に増えました」

アナリストの予想値を頭に叩き込む

常勝トレーダー

みぁ氏がKOオプションで大成功を収めたトレード。6月のFOMCでは金融緩和継続が発表されると予想されていたため、タカ派発言が飛び出た場合の期待値の大きさに注目してポンド/ドルをハイレバ売り

 その事実だけ聞くとビギナーズラックのように思えるが、みぁ氏は必ず指標発表前にアナリストの予想値などを頭に叩き込んでいる。 「指標トレードでは事前にブルームバーグやロイターでアナリスト予想のコンセンサスを確認しておきます。6月のFOMCではテーパリング(債券買い入れの段階的縮小)の議論開始やドットチャート(FOMCメンバーの政策金利見通し図)の変化が注目されていたので、『FedWatch』という政策金利引き上げの“折り込み度”が確認できるサイトもチェックしておきました。ハト派(金融緩和継続)の見通しが多く、タカ派に振れたときの期待値が高いと判断できたのでドル買いのポジションを建てたわけです」  このほか、指標発表時には値動きを注視しながら、高速のスキャルピングも行うという。
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上下の振れ幅を確認しながら指標トレード
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