「今回の施術って、これまでで一番ラクですよね！」と井戸田が意気揚々と言うとおり、点滴も注射も処置はあっという間。まずはプラセンタ注射を打ってもらい、次にしみ・くすみ対策点滴を打ってもらったら、あとは点滴が終わるまで約20分待つだけだ。 　すると、「点滴の間にできる施術って他にないですかね？　少しくらい痛くでも大丈夫ですよ！」と井戸田。あまりに余裕で終わったことに調子づいているようだ。 　そんな井戸田に入谷先生がすすめてくれたのが、「マッサージピール」。 「製剤を独自のマッサージ法で気になる部分に塗布することで、細胞再生やコラーゲン生成を促し、ハリと弾力を取り戻すことができる治療法です。この製剤は、効果が高いけれど痛みや炎症、皮膚の剥離などのリスクも高いピーリング作用のある成分を、特別な組成で配合しているので、肌表面を傷つけることなく皮膚の再生を活性化させることができるんですよ」 　ダウンタイムが少なく試しやすいうえ、施術時間が15分ほどと短いので、他の施術と合わせて気軽に受ける人が多いのだとか。まさにいまの井戸田にうってつけだ。 　というわけで、急遽マッサージピールもスタート。ベッドに横たわる井戸田の顔に、ピーリング製剤がマッサージで塗りこまれていく。ものすごく気持ちよさそうだ。が、そこはやはり痛みに弱い男、すぐに「ピリピリする……」と呟きだす。とはいえ井戸田でも我慢できる程度の痛みのようで、「俺、ヒリヒリしていたいから。そういう男でいたいから大丈夫」と謎の虚勢を張りながら、最後まで無事に乗り切った。