どんなに時代が進もうとも、音楽に心酔いしれ、感動を覚える人の心は変わらないのかもしれない。 　最後に二人へ今後の展望について伺った。 　 「YOASOBIとしては、直木賞作家の4人とコラボした企画を2022年2月からスタートするので、そのプロジェクトを通してYOASOBIのさらなる可能性や魅力を多くの人に届けられるよう尽力したいと思います。また、私自身monogatary.comの運営も行っているので、これからもエンタメの可能性を広げていきたいです」（屋代さん） 「YOASOBIは小説を音楽にするというコンセプトを掲げているからこそ、音楽以外にも小説や映画、MVなど多様なメディアミックスで展開できるのが面白いところです。もっと可能性は広げられると思うので、できることは積極的にチャレンジしていきたいですね。そして、自分個人としてはレーベルの制作側にいるので、アーティストの発掘ができるよう努めていきたい。 　昔に比べ、今の若年層の方は物心ついたときから、いつでも音楽を披露できる環境が整っています。以前よりも段違いに才能を開花させやすいと思っており、まだまだ音楽業界は明るいと思っています。才能の原石を見つけられるよう、頑張っていきたいですね」（山本さん） ＜取材・文・撮影／古田島大介＞1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている