更新日:2022年01月19日 14:41
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武田真治が明かす「『筋肉体操』出演オファーに当初、戸惑っていた理由」

避けては通れない努力の過程を知ってほしい

武田真治3

撮影/前 康輔

──周囲から望まれていることにきちんと応えていった結果が、現在の姿ということですね。 武田:はい。正直に申し上げてしまえば、『筋肉体操』のお話を最初にいただいたとき、「わぁ面白そう! これは絶対にやってみたい」とすぐには思えなかったんです。 「タンクトップと短パンか……これ見よがしにならないかな、笑い者にならないかな」という懸念もあったし、自分がそれまで言ってきたことからズレてしまわないだろうかという危惧も抱きました。  もちろん、いまは出演してよかったと思っていますし、僕の新たな一面として“筋肉キャラ”を好意的に捉えてくださっている方が多いことにも感謝しています。でも、当初は葛藤もあったということです。  僕がテレビでスクワットをしたり、ベンチプレスを挙げたりするのは決して肉体自慢のためではなく、身体を鍛えるうえで避けては通れない努力の過程を知ってほしいから。言い換えるなら、自分の肉体に関する事柄について、誠実さの示し方が変容していったことを僕なりに咀嚼し、その状況を受け入れたということなのかもしれません。 【前回記事】⇒武田真治、調子に乗っていた“CMキング”時代と『めちゃイケ』への深い感謝 武田真治(タケダ・シンジ) 1972 年、北海道生まれ。俳優、ミュージシャン。89年、第2回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリを獲得。翌年、テレビドラマで俳優デビュー。92 年、ドラマ『NIGHT HEAD』で注目を浴び、『七人のおたく』で映画に初出演。95年には蜷川幸雄演出の舞台『身毒丸』で主演を務める。99年公開の映画『御法度』では日本アカデミー賞優秀助演男優賞とブルーリボン賞最優秀助演男優賞を受賞。演劇やミュージカルでも活躍する一方、近年は『みんなで筋肉体操』(NHK)などで鍛え抜かれた肉体にも注目が集まる。また、サックスプレイヤーとしてさまざまなミュージシャンとも共演。著書に『優雅な肉体が最高の復讐である。』(幻冬舎)がある <取材・文/漆原直行>
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上には上がいる。中には自分しかいない。

ふがいない自分を支えてくれたのは、「言葉」と「筋トレ」だった。

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