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「コロナ→インフル連続感染」を経験した武田真治が“筋トレ習慣”を見直すまで

自宅療養を支えてくれた妻の存在

武田真治2

撮影/前 康輔

──最後に、奥さまのことについて少し聞かせてください。結婚されて、何か変わりましたか? 武田:日常が穏やかになり、僕も精神的に落ち着いたと思います。話し相手にもなってくれますし。新型コロナやインフルエンザで自宅療養していたときも、妻が一緒だったので何とか乗り切れました。  特にコロナが寛解した1日後にインフルを発症したときはさすがに戸惑いましたが、精神的にかなり救われましたね。妻がいなかったらインフルもなかなか治まらず、復帰までもっと時間がかかったかもしれません。  ただ、ひとつ、どうしても釈然としないことがあるんです。

部屋干しに使われるトレーニングマシン

── え、何でしょうか? 武田:妻が、トレーニングマシンに洗濯物を干すんです(笑)。「ちょっと身体を動かすか」と思って家のトレーニングルームに入ると、マシンにシーツやタオルといったカサのあるもの、乾きにくいものがドーンと干されている。「ここだと、部屋干しでもよく乾くから」なんてノンキなことを言っていますが、おいおい待ってくれと。 ── トレーニングマシンって、いろいろ干せそうな形状をしてますよね。 武田:まぁ、そうかもしれませんけど……いやいや、そういうことじゃなくて(笑)。トレーニングはいわば僕のライフワークのようなものであり、トレーニングマシンはいまの僕自身、ひいては武田家の生活を支えてくれる大切な存在でもあるわけですよ。 「武田家の一員として、それはどうなんだ!?」「家族なのだから、我が家のベンチプレスに洗濯物が干されていることのおかしさに気づいてほしい」「この部屋は、僕が入ったときに『はぁ……』と滅入るようなことがあってはいけない場所なんだよ」などと言葉を尽くしたのですが。
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トレーニングマシンは神棚みたいなもの
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上には上がいる。中には自分しかいない。

ふがいない自分を支えてくれたのは、「言葉」と「筋トレ」だった。

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