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久しぶりの帰省で実家に帰ると両親が詐欺の餌食になっていた

しきりにリフォームしたがる父を不審に思い……

 母親の定期購入を止めたDさん。ホッと一息入れて久しぶりの実家を満喫しようとしたのだが、父親がしきりに「そろそろリフォームの時期だよなぁ」、「ここも傷んできたなぁ」と家のリフォームについて話をし始めた。  話を聞き進めていくと、Dさんの父親は嬉しそうに、「数ヶ月前に出会ったリフォーム業者がとっても良い人だった」と言う。懇意にしているその業者のことを、顔をほころばせながら話してくれた。 「わ、こっちもか! と思いましたね(笑)。父曰く『隣の家の屋根修理をしている時に、たまたまうちの屋根瓦が取れていたのが見えたらしくて、ついでに……って無料で直してくれた。その縁で、よく玄関先に来てお茶をして話すようになった。今や可愛い弟分だ』と。それって超~古典的なリフォーム詐欺の手口じゃん!! ……と、思わず大声で叫んでしまいました」

どこからか湧いてくる詐欺師にご注意を

 老いた父母を諭し、諸々を精算してきた帰省となったDさん。「ふたりとも騙されてはいたものの、なんだか楽しそうだったので、少しかわいそうな気持ちになったのは事実」とDさん。 「自粛中もこまめに連絡は取っていたつもりだったけれど、ちゃんと帰省して顔を見ないととんでもないことが起こるものなんだな、と思いました。詐欺師って、どこからか人の出入りを見ているんですかね。あそこは今若い人がいないから狙えるとでも言わんばかりに、一気に湧いてくるんです」  あなたの実家は大丈夫だろうか。 取材・文/浦和ツナ子
1985年、埼玉県生まれ。編集プロダクション勤務を経て、フリーランスのライター/編集者に。プライベートでは3人の男児を育てている。趣味は家事をしながらの片手間読書、年間200冊くらいサクサク読みたいところ。
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